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2012年2月24日 第112号

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☆INDEX☆
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  1. 月刊『みすず』について    編集長 守田省吾
  2. 「『ぴあ』の時代」キネマ旬報社  掛尾良夫  
  3.『タブーの正体!――マスコミが「あのこと」に触れない理由』
                         川端幹人

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

━━━━━━━━━━━【編集長登場(6)】━━━━━━━━━━

  月刊『みすず』について

                     編集長 守田省吾

酒井啓子「「アラブの春」と「ウォール街」と「3・11」をつなぐ
もの」、小池昌代「三月の冷たい水」、海老坂武「没後50年、フラ
ンツ・ファノン」、森まゆみ「奇祭・湯かけ祭りの朝――どたんば
の八ッ場ダム」。いま作業中の『みすず』3月号の目次の一部であ
る。その他に連載がいくつか。2012年3月号は第54巻第2号、通算で
は602号になる。
  『みすず』の創刊は1959年4月。『学燈』にははるか及ばないもの
の、PR誌としてはけっこうパイオニアだ。

続きはこちら
  /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=1324

みすず書房 月刊『みすず』の紹介
      http://www.msz.co.jp/book/magazine/

━━━━━━━━━━【自著を語る(71)】━━━━━━━━━━━
  

「『ぴあ』の時代」  思いがけない反響
  

掛尾良夫

 「『ぴあ』の時代」は1950年生れの矢内廣(ぴあ代表取締役社長)
が、中央大学に入学して映画研究会に所属し、大学4年の1972年に
『ぴあ』を創刊し、1980年代に50万部を超える情報誌に成長させる
まで――創業からの20年、昭和の最後の20年を追ったものだ。

続きはこちら
  /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=1327

「『ぴあ』の時代」キネマ旬報社  掛尾良夫著
1365円(税込)好評発売中!
http://www.kinejun.com/book/detail/tabid/89/pdid/978-4-87376-385-9/Default.aspx

━━━━━━━━━━【自著を語る(72)】━━━━━━━━━━━

『タブーの正体!――マスコミが「あのこと」に触れない理由』

                         川端幹人

 福島原発の事故で明らかになったように、この国のマスメディア
は批判することのできない対象、触れることのできない領域を多数
抱えています。皇室、同和団体、宗教、検察、それから東京電力の
ような大手企業……。今回、出版した『タブーの正体!』という新
書では、そういったメディアタブーの実態を改めて真正面から検証
しようと試みました。
  私自身、2004年に休刊した『噂の真相』というスキャンダル雑誌
に22年間在籍し、さまざまなタブーを間近で見てきましたが、

続きはこちら
  /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=1329

『タブーの正体! ─マスコミが「あのこと」に触れない理由』
  川端幹人著 ちくま新書(税込み)882円 好評発売中!
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480066459/

━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━

『痕跡本のすすめ』 古沢和宏著 1300円+税 好評発売中
  太田出版 http://www.ohtabooks.com/publish/2012/01/26132610.html

私の小さな古本屋 田中美穂 著 1400円+税 好評発売中
  洋泉社 http://www.yosensha.co.jp/book/b98941.html

『出版クロニクル3』小田光雄著
    論創社刊 2012年3月 発売予定
   http://www.ronso.co.jp/

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 2月~3月の即売展情報
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日本の古本屋メールマガジンその111 2012.2.24

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
     東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
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【発行者】
     広報部:西村康樹
編集長:藤原栄志郎

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2012年01月25日 第111号

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☆INDEX☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1.「長い絆で培われて刊行された書物『映画学の道しるべ』」牧野守
2. 2011年の古本屋ツアー・イン・ジャパン活動報告 小山力也

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

━━━━━━━━━━【自著を語る(70)】━━━━━━━━━━━

「長い絆で培われて刊行された書物『映画学の道しるべ』」
                       牧野守

本年の「日本古書通信」一月号に掲載された稲垣書店の中山信如さん
の書評「古本屋が『映画学の道しるべ』を読み解けば」を新春にふ
さわしい読物として拝読した。

中山さんのウィットに富んだタッチの軽妙さは定評がある文章力で
わたしも常に愛読するところであったが、今回の題材はそうはいか
ない、実はわたしの書いた本を題材とした書評であったからである。
中山さんは自らも認め、都心で一番客のこない古書店の店主として
知られている、古本にも客にもユニークな一家言の持ち主であるが、
彼の専門分野である映画書の著書も複数出版されていて、わたしも
その愛読者の一人として注目してきた。

続きはこちら
  /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=1333

『映画学の道しるべ』 牧野守著・佐藤洋編集
  文生書院刊 2940円(税込)好評発売中!

http://www.bunsei.co.jp/ja/2009-10-22-09-03-31/864-2011-10-18-10-10-25.html

━━━━━━━━━━【自著を語る】━━━━━━━━━━━

特別転載  「古本屋が『映画学の道しるべ』を読み解けば」                

稲垣書店 中山信如

『日本古書通信』2012年1月号より

しかし、それにしても、牧野守という人はなんて幸運な人なんだろ
う。数年前『日本映画検閲史』『日本映画文献書誌 明治・大正期』
とたてつづけに出せただけでも充分めぐまれているというのに、
またこんどの『映画学の道しるべ』である。いくら本人の類いまれ
なエネルギーとバイタリティーのたまものとはいえ、この出版不況
のさなか、間違いなく映画文献史上に残るとはいえ、こんな売れそ
うにもない本を次から次と出してもらえるなんて。

続きはこちら
  /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=1338
  

━━━━━━━━━━【自著を語る番外編】━━━━━━━━━━━

2011年の古本屋ツアー・イン・ジャパン活動報告

               古本屋ツーリスト 小山力也

 神戸・日立・飯倉・角田・福島・焼津・つくば・蒲郡・草津・
高崎・静岡・高岡・信濃追分・川名・北三条・栃木・須賀川・
北軽井沢・鹿島神宮・秩父・鶴岡・塩釜・水沢・横手・前橋・月江寺
・仙台・盛岡・益子・中之条・磐田・飯田・大津・小名浜・京橋・
大阪・別府・小倉・小山…2011年12ヶ月分のブログを遡り確かめた、
古本屋さんを訪ねた地方の街を列挙してみた。今年は都心近くの、
訪ねるべき未踏の古本屋さんが少なくなっているため、より地方に
足を延ばすことを心がけたのである。

続きはこちら
  /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=1357

『古本屋ツアー・イン・ジャパン』
日本全国の古本屋&古本が売っている場所の、全調査踏破を目指す
無謀なブログ。お店をダッシュで巡ること多々あり。調査活動は今
年でいよいよ五年目へと突入する。最近は「フォニャルフ」の屋号
で古本販売も始めた。あぁ、私は一体何がしたくて、果たして何処
へ向かっているのだろうか…。

  http://blogs.dion.ne.jp/tokusan/

━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━

『『ぴあ』の時代』キネマ旬報社  掛尾良夫著
    1365円(税込)好評発売中!
   http://www.kinejun.com/book/detail/tabid/89/pdid/978-4-87376-385-9/Default.aspx

編集長登場 第五回
  みすず書房 月刊「みすず」編集長 守田省吾
   http://www.msz.co.jp/book/magazine/

『出版クロニクル3』小田光雄著
   論創社刊 2012年2月下旬 発売予定
   http://www.ronso.co.jp/

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日本の古本屋メールマガジンその111 2012.1.25

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
     東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
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編集長:藤原栄志郎

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2011年12月26日 第110号

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☆INDEX☆
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1.『古本道入門』中公新書ラクレ 岡崎武志
2. 『「本屋」は死なない』    石橋毅史
3.3.『エディターシップ vol.1 時代を画した編集者』 中嶋 廣

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

━━━━━━━━━━【自著を語る(68)】━━━━━━━━━━━

『古本道入門』中公新書ラクレ
                 岡崎武志

 毎度、お騒がせしています。古本および古本屋について、
あれこれ書かせてもらっています岡崎武志です。さて、このたび、
中公新書ラクレより『古本道入門』を出させてもらいました。書下しです。
 これまで、あれこれ書いてきた古本と古本屋についての文章の
集大成のような本になっております。帯に「敷居は低いが、奥は深い。」
と、編集部がつけた惹句がありますが、まさしくその通りで、古本屋というと、
かなりの読書好きでも「敷居が高い」と敬遠している向きがあります。

続きはこちら
  http://www.kosho.ne.jp/melma/1112/index-1.html

『古本道入門』中公新書ラクレ 岡崎 武志著
  2011年12月10日発売予定
 中央公論新社刊 定価861円(税込)好評発売中!

http://www.chuko.co.jp/laclef/2011/12/150406.html

━━━━━━━━━━【自著を語る(69)】━━━━━━━━━━━

『「本屋」は死なない』

                       石橋毅史

はじめて書いた本です。
刊行から間もなく2カ月がたちますが、今も「自分が書いたのはこ
ういう本だ」ということを、うまく説明できずにいます。むしろ日
を追うごとに、どういう本なんだ? という疑問が大きくなってい
くようです。

続きはこちら
  http://www.kosho.ne.jp/melma/1112/index-2.html

  『「本屋」は死なない』石橋毅史著
  新潮社刊 定価1785円(税込)好評発売中   
   http://www.shinchosha.co.jp/book/331351/

━━━━━━━━━━【自著を語る番外編】━━━━━━━━━━━

『エディターシップ vol.1 時代を画した編集者』

                     編集長代理 中嶋 廣

 2007年秋に長谷川郁夫さんから、「日本編集者学会」を作るから
参加せよという呼びかけがあった。長谷川さんは小沢書店を30年間
主催し、その後、大著『美酒と革嚢―第一書房・長谷川巳之吉―』
で芸術選賞文部科学大臣賞を受賞、以後『藝文往来』、『堀口大学
―詩は一生の長い道―』など名著を立て続けに著され、いまは大阪
芸術大学教授を務められている。

続きはこちら
  http://www.kosho.ne.jp/melma/1112/index-3.html

『エディターシップ vol.1 時代を画した編集者』
  編集長代理:中嶋 廣
  発行・日本編集者学会  発売・トランスビュー
  147頁・定価2520円(税込)好評発売中
  http://www.transview.co.jp/books/9784798701189/top.htm

━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━

『映画学の道しるべ』 牧野守著・佐藤洋編集
   文生書院刊 2940円(税込)好評発売中!
   http://www.bunsei.co.jp/ja/2009-10-22-09-03-31/864-2011-10-18-10-10-25.html

「2011年の古ツアをふり返る」(仮題)
  古本屋ツアーインジャパン 小山力也
   http://blogs.dion.ne.jp/tokusan/

『出版クロニクル3』小田光雄著
   論創社刊 2012年1月25日 発売予定
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 12月~1月の即売展情報
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日本の古本屋メールマガジンその110 2011.12.26

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     広報部:西村康樹
編集長:藤原栄志郎

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2011年11月25日 第109号

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☆INDEX☆
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1.「和本のすすめ」を語る 中野三敏
2.「営業と経営から見た筑摩書房」 菊池明郎
3.「かつて、ポスターはニューメディアだった。
『近代広告の誕生』」     竹内 幸絵

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━━━━━━━━━━【自著を語る(65)】━━━━━━━━━━━

「和本のすすめ」を語る
                 中野三敏

 この所、機会のある度に、”和本リテラシー”の回復を願うとい
う趣旨のことばかりを書いたり話したりしている。

 この”和本リテラシー”というのは、私の勝手な造語であり、要
するに”くずし字”なるものの読解力を言ったつもりだったが、そ
れが余りにも低下してしまっているので、それを回復しない限り、
明治以前の文献に遡ることは難しくなりつつあることを危惧したか
らに他ならない。その活字化も僅か1%か2%に過ぎないのが現状
である。

続きはこちら
  http://www.kosho.ne.jp/melma/1111/index-1.html

『和本のすすめ ― 江戸を読み解くために ― 』 中野 三敏著
(岩波新書 定価 903円(本体 860円 + 税5%)好評発売中!

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/43/8/4313360.html

━━━━━━━━━━【自著を語る(66)】━━━━━━━━━━━

「営業と経営から見た筑摩書房」

                       菊池明郎

 筑摩書房の代表取締役会長の菊池明郎が、論創社の「出版人に聞
く」というシリーズの7冊目として、小田光雄氏のインタビューに
答えた本である。
  菊池は新入社員として40年前に筑摩書房に入社以来、ほとんど
営業畑で過ごし、1978年には会社が事実上倒産する事態に直面
したが、仲間とともに再建にあたり、更生会社を1991年には終
結させることとなった。

続きはこちら
  http://www.kosho.ne.jp/melma/1111/index-2.html

 『営業と経営から見た筑摩書房』菊池 明郎著
   論創社 定価1680円(税込) 好評発売中
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━━━━━━━━━━【自著を語る(67)】━━━━━━━━━━━

「かつて、ポスターはニューメディアだった。『近代広告の誕生』」

                       竹内 幸絵

ロートレックやミュシャが描いた世紀末のアール・ヌーヴォーポス
ター。美術館学芸員(サントリーミュージアム〔天保山〕学芸員)
だった私は、それらを手にする機会に幾度も恵まれた。芸術家らが
手がけたちょっと新奇な版画。それらはそんな顔をしていた。この
時代のポスターは石版で刷られていて優美だ。その時の私には、ポ
スターと版画とにさほど大きな違いはないように感じられた。実際
その流麗さを好んだ同時代の蒐集家に愛蔵されたから、アール・ヌ
ーヴォーポスターは、後世に残されたのだ。

続きはこちら
  http://www.kosho.ne.jp/melma/1111/index-3.html

 『近代広告の誕生』 青土社 竹内 幸絵 著 
  定価3570 円(本体3400 円) 好評発売中
  http://www.seidosha.co.jp/index.php?%B6%E1%C2%E5%B9%AD%B9%F0%A4%CE%C3%C2%C0%B8

━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━

 『古本道入門』中公新書ラクレ 岡崎 武志著
   2011年12月10日発売予定
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 『「本屋」は死なない』石橋毅史著 
   新潮社刊 定価1785円(税込)好評発売中
   http://www.shinchosha.co.jp/book/331351/

 『エディターシップ vol.1 時代を画した編集者』
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2011年10月25日 第108号

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☆INDEX☆
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  1. 読書人 『週刊読書人』  編集長 明石健五
  2. 『必携 古典籍・古文書料紙事典』発刊の背景 宍倉佐敏
  3.「本と街の案内所」と「e読書ラボ」  中村佳史

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━━━━━━━━━━━【編集長登場(5)】━━━━━━━━━━
  
  『週刊読書人』

                    編集長 明石 健五

 『週刊読書人』は昭和33年(長嶋茂雄が巨人軍に入団した年、
あるいは東京タワーが竣工された年として記憶される)に創刊された、
今年で53年目を迎える書評新聞である。この8月には2900号を迎えた。
創刊号の1面には、作家・佐藤春夫が「批評精神を刺激する批評を」
というタイトルで原稿を寄せている。現在も新聞の形態は変わらず、
毎週8頁立て(秋の読書週間や年末などには増頁となる)、書評面は
「学術思想」「文学芸術」「読物文化」の3頁にわかれ、それぞれ
毎号4本の書評を掲載している。他に、横尾忠則氏の「絵画の向こう側 ぼくの内側」、
椎根和氏(雑誌「Hanako!」元編集長)の「銀座を変えた雑誌Hanako!」、
「田原総一朗の取材ノート」といった連載、「日本図書館協会選定図書週報」
などが掲載されている。

 続きはこちら
   http://www.kosho.ne.jp/melma/1110/index-1.html
 

(明石健五 『週刊読書人』編集長) 『週刊読書人』

http://www.dokushojin.co.jp/

━━━━━━━━━━【自著を語る(64)】━━━━━━━━━━━

『必携 古典籍・古文書料紙事典』発刊の背景
宍倉ペーパー・ラボ/繊維分析研究者 宍倉佐敏

5年程前に印刷朝陽会より『和紙の歴史-製法と原材料の変遷-』
を刊行しました。お陰さまで多くの人に購読して頂き有難うござい
ました。
 ある日、八木書店の編集者より電話があり「『和紙の歴史』を読
みました。失礼ですが、この著書は編集者がいますか」と質問され、
「これは自分が企画して、過去に寄稿をした文章を書き改めたもの
です」と返事をしました。「もう一度和紙の本を書きませんか」と
言われたが、本の出版などこりごりだと思っていましたのでお断り
しました。

続きはこちら
  http://www.kosho.ne.jp/melma/1110/index-2.html

『必携 古典籍・古文書料紙事典』 宍倉佐敏著
(八木書店 定価10,500円(本体10,000円+税5%)好評発売中!
  http://www.books-yagi.co.jp/pub/index.htm

━━━━━━【「本と街の案内所」と「e読書ラボ」】━━━━━

「本と街の案内所」と「e読書ラボ」

国立情報学研究所/NPO法人連想出版 中村佳史

 東京・千代田区の神田神保町のほぼ真ん中、靖国通りに面した一
角に「本と街の案内所(神田古書店連盟が管理、NPO法人連想出版が
運営)」があります。2007年10月にオープンしましたので、つい先
日丸4年が経ちました。神田古書店街には本を探しに日本全国から
大勢の人が訪れます。その人たちに自分が探し求めている本がどこ
に行けば手に入るか、一緒に調べるのが案内所の主な仕事です。エ
ネルギーというテーマの本を探している、藤沢周平について書かれ
た本を読みたい、といった漠然とした問合せであっても、私たちの
研究グループが開発した「連想検索」システムを活用して、適切な
古書店をご案内しています。また具体的な書名が分かっている本を
探している問合せでは「日本の古本屋」も利用して在庫のある古書
店を全国から検索、問合せ先などをお伝えしています。実際に案内
所からすぐ電話をして注文している人も少なくありません。「本と
街の案内所」は、本好きな人たち、読書が好きな人たちを、神田古
書店街はもちろん全国の古書店に案内する場でありたいと思ってい
ます。

 その中でも、立教大学の協力で行われる地下ホールの貴重書展「
江戸川乱歩と東京古典会―購入記録にみる和本蒐集の軌跡」をご紹
介いたします。

続きはこちら
  http://www.kosho.ne.jp/melma/1110/index-3.html

━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━

『近代広告の誕生』 竹内 幸絵著
 (青土社 定価3570円)好評発売中!
    http://www.seidosha.co.jp/

自著を語る
   『営業と経営から見た筑摩書房』菊池 明郎著
  (論創社 11月上旬発売予定)
        http://edokusho.info/

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

 10月~11月の即売展情報
⇒ http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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日本の古本屋メールマガジンその107 2011.10.25

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
     東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
     URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
     広報部:西村康樹
編集長:藤原栄志郎

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2011年9月26日 第107号

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☆INDEX☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  1. 岩波書店 『図書』  編集長 富田武子
  2. 『震災に負けない古書ふみくら』 佐藤 周一
  3.「江戸川乱歩と東京古典会」 小林光寿

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

━━━━━━━━━━━【編集長登場(4)】━━━━━━━━━━
  
  いつも本と人のあいだに――『図書』の役目

                    編集長 富田武子

 調べもののために、いま手元にはたまたま『図書』終刊号があり
ます(本誌の読者は「えっ、『図書』も(!)やめちゃうの」なん
て早とちりはなさらぬはず)。そう、終刊号とは昭和17(1942)年
12月5日発行の『図書』第83号です。定価5銭(送料1銭)と印刷され
た最終面(表4)には新刊広告もあり、岩波文庫が6点と『数値積
分法 下巻』(日高孝次著、A5判、305頁、クロース装、定価5円)
が掲げられています。文庫6点のうち泉鏡花『註文帳』は★(星1つ)。
これは昭和18年1月15日発行20銭とあり、当時の星単価が20銭と分
かります。

 続きはこちら
   http://www.kosho.ne.jp/melma/1109/index-1.html
 

岩波書店『図書』編集長 富田武子

岩波書店『図書』

http://www.iwanami.co.jp/tosho/

━━━━━━━━━━━【自著を語る(63)】━━━━━━━━━━

『震災に負けない古書ふみくら』
佐藤 周一

震災からもう半年が経ってしまった。此の間自分は何をしていたの
か、膨大な数の買入は、本来は古本屋としては喜ぶべき事なのに、
素直に喜べない。特に地震被害の大きかった須賀川地区(震度6強)
では首都圏から来たリサイクルショップ等のあくどい整理屋の跋扈。
片づけるには、これこれの費用がかかると言って、お金をもらって
品物を持ってゆく。あまりのひどさに博物館と教育委員会に呼びか
けて、出来るだけ整理する場合は博物館に相談してもらうように話
を進めた。

 3月11日午後2時46分。今でも夢ではないかと思うことがある。
いや夢であってほしいと言う思いがある。でも地震、津波、そして
原発の事故は現実である。須賀川の店は幸いにも半壊ですんだ。
店に張られた赤い通知書、大工さんには今度大きな余震が来れば危
ないと言われた。それでも中の本を黙々と片づけ、営業を少しずつ
でも再開してくれた娘には頭が下がる。多くのお客様からの励まし
の言葉にも感謝している。

 郡山市の駅前、当店が店を出した頃、27年前は十店舗ほどの地
元の新刊書店さんがあった。今駅前の路面店は間口一間半の当店だ
けが細々と営業を続けている。確かにまだ中央から来た大型店が3
店舗残っているが、それもこれ以上景気が悪くなったら、どういう
方向に向くかは解らない。

続きはこちら
  http://www.kosho.ne.jp/melma/1109/index-2.html

論創社
  http://www.ronso.co.jp/

━━━━━━━━【「江戸川乱歩と東京古典会」】━━━━━━━

「江戸川乱歩と東京古典会」

小林書房 小林 光寿

 来る10月2日(日)・3日(月)に、東京古典会創立100周年記念
「和本シンポジウム」が、東京古書会館にて行われます。とにかく
「和本」にスポットを当てたイベントで、地下ホールでは慶應大学
・立教大学・東京古典会がコラボし実現した貴重書展が、2Fでは
浮世絵版画の摺りの実演が、そして7FではTV等でも活躍中の、東
京大学大学院教授ロバート・キャンベル氏と、直木賞作家木内昇氏
のトークライブが行われます。

 その中でも、立教大学の協力で行われる地下ホールの貴重書展「
江戸川乱歩と東京古典会―購入記録にみる和本蒐集の軌跡」をご紹
介いたします。

続きはこちら
  http://www.kosho.ne.jp/melma/1109/index-3.html

詳しくは東京古典会ホームページをご覧下さい。

http://www.koten-kai.jp/

※東京古典会創立100周年記念「和本シンポジウム」は終了いたしました。

━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━

編集長登場 第五回
『読書人』編集長 明石健五
    http://www.dokushojin.co.jp/

自著を語る
   『必携 古典籍・古文書料紙事典』 宍倉佐敏著
(八木書店 定価10,500円(本体10,000円+税5%)好評発売中!
    http://www.books-yagi.co.jp/pub/index.htm

本と街の案内所とe読書ラボ 連想出版 青木 隆平
    http://edokusho.info/

━━━━━━━━【日本の古本屋からお知らせ】━━━━━━━━

 「日本の古本屋」では、携帯電話で※古書検索ができます。
ご利用下さい。
   ※古書検索のみで、ご注文はできません。
    お手数ですが、ご注文の際はパソコンをご利用下さい。  

 また、新たに新着情報ページを追加致しました。
  こちらは直近7日間の古書店別新着入荷情報一覧を随時
  更新しています。

  http://www.kosho.or.jp

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

 9月~10月の即売展情報
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日本の古本屋メールマガジンその107 2011.9.26

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
     東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
     URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
     広報部:西村康樹
編集長:藤原栄志郎

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2011年8月25日 第106号

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☆INDEX☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  1. 『書物奇縁』             久松 健一
  2. 『本の世界に生きて50年』      能勢 仁
  3. 古本屋ツアーインジャパン2011年前半  小山 力也

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

━━━━━━━━━━━【自著を語る(61)】━━━━━━━━━━

『書物奇縁』

                        久松 健一

 むかしから本が好きだった。わけても古書には愛着と執着がある。
浜松の高校に通っていたが、夏休みになると上京し、神田や本郷や
早稲田界隈をぐるぐるまわった。大きな鞄を背負い、両手に本をぶ
らさげて歩いた。
  そんな姿に同情されたのかもしれない。かき氷を古書店の店先で
馳走になった。また、若造には話がしやすかったからなのか、「ま
いってるんだ」と店主から人生相談を切りだされ慌てたこともある。
書籍は見知らぬ人との思わぬ出会いをつれてくる。

 この初エッセイ集を知人に配った。編集サイドでつきあいのある
方々にも、版元を通じて郵送いただいた。

 返事がもらえた数は、好調なイチローの打率をやや上回るくらい
だろうか。寡黙な友は「熟読、実に面白かったよ」と一行だけの葉
書をくれた。某出版社のご意見番からは「思わぬ躓きの石と感じた」
として、こなれていない箇所を指摘いただいた。直木賞作家のD氏は
「至福の時間を味わった」と筆書きの書状をくださった。ありがたい。

 簡易的とはいえ、今時、EX LIBRISを貼りつけた書物は珍しいは
ず。ページの余白をウイリアム・モリスが提唱した黄金比に仕立て
てもいる。そのためだろう、本の佇まいがよろしい、瀟酒である。
そんな声をいくつか頂戴した。こそばゆいものの、嬉しい。
  都合14編、書物を核とする小品を収めた。タイトルは、日本古書
通信社の樽見博さんがこれで行きましょうと決めてくださった。

 なお、本書のp.141には、佐藤泰志の文学を視野に入れながら、
現行の書物販売実数至上主義への疑義を記した。「いや違う、そう
ではない」とはじまる数行だが、そのまま自身の執筆活動の気宇で
ある。

『書物奇縁』 久松 健一著
  (日本古書通信社 税込1260円)好評発売中!
   http://www.kosho.co.jp/kotsu/

久松健一(ひさまつけんいち)

 昭和30年代、浅草に生まれる。明治大学商学部准教授。フラン
ス語ならびにフランス文学を講じる。
『携帯<万能>フランス語文法』や、フランスAssimil社とイスラ
エルKernerman社がコラボレーションした辞書<< JAPONAIS >>の編
集などで知られる。「遠藤周作蔵書目録・光の序曲」という手堅い
書誌も編んでいる。

━━━━━━━━━━━【自著を語る(62)】━━━━━━━━━━

「本の世界に生きて50年」 

                   ノセ事務所 能勢 仁

 この本は主役とインタビュアー小田光雄氏のコラボレーションに
よって出来た本です。主役は能勢仁です。自伝を書くのは恥ずかし
い気がしたが、こうしたインタビュー形式で応えてゆくと、何の抵
抗もなくペラペラしゃべってしまう。それが一冊の本となったので
す。小田光雄氏の質問の切り口が本の内容の良否?に関係してきま
す。よく整理された質問事項に敬服しています。
本書を読んでくださった方からの反応は、読みやすかったというこ
とでした。それは会話体になっているからではないでしょうか。

 主役は高度経済成長時代に青春時代を過しました。従ってサクセ
スストーリーになっていやしないかと心配しています。小田光雄氏
も言っておられますが、業界歴50年は珍しいことでありません。そ
の50年の中身が、書店、出版社、取次と、出版界でいう業界三者を
経験している人が少ないので、主役が登場したのでしょう。小生は
出版界五者、つまり出版社→取次→書店→読者→図書館と考えてい
ます。2011年3月に都立中央公共図書館スタッフの募集がありました。
早速応募し面接も受けましたが、採用通知は来ませんでした。
まだ主役の頭の中では全分野経験とは思っていません。

『本の世界に生きて50年』 能勢 仁著
  (論創社 1600円 本体価格・税別)好評発売中!
   http://www.ronso.co.jp/

 

━━━━━━【古本屋ツアーインジャパン2011年前半】━━━━━

古本屋ツアー・イン・ジャパン2011前半を振り返って

            古本屋ツーリスト 小山力也

 今年で、ほぼ毎日のように古本屋を巡り始めて、四年目。私にと
って、人生の大部分を占めつつあり、生きるよすがともなった感の
あるこの『古本屋ツアー』と言う行為…楽しさと苦しさがないまぜ
になった、この私的調査的奇行…。もはやそこに確固たる理由は存
在せず、ただただ行動のみが熱い目的と化し、血眼になって古本を
売っている場所を探し求め、今日も都市の裏路地を徘徊し続けてい
るのである…。

 2011年の1月1日、私は神戸にいた。お正月から営業している古
本屋さんを訪ねての行動である。目的のお店は、残念ながらシャッ
ターを閉じていたが、別の営業中のお店を地下街で偶然発見し、ど
うにか幸先の良いツアーのスタートを切ることが出来た。しかし神
戸にはまだまだ訪ねるべきお店が多く、大阪・京都も含めた三都を、
これからの調査の大きな壁として実感することとなる。それからは
東京と関東近県を核にして、時たま地方都市を訪れるパターンを繰
り返す毎日。角田・福島・日立・蒲郡などの未知の土地に足を踏み
入れ、古本屋をひたすら踏破して行くイカれた日々……しかし、3
月11日に恐るべき“東日本大震災”が発生してしまう。

 続きはこちら
   http://www.kosho.ne.jp/melma/1108/index-1.html

小山力也

古本屋ツーリスト。全国の古本屋の調査踏破を目指すブログ『古本
屋ツアー・イン・ジャパン』管理人。お店をダッシュで巡ること、
多々あり。全国制覇の野望は大きいものの、現時点で何店の古本屋
を巡ったかを把握しておらず、この先訪ねるべきお店が何店あるの
かも判らない。まったくもって行き当たりばったりな状況だが、こ
の先もまだまだ旅は続いて行く。

古本屋ツアー・イン・ジャパン→ http://blogs.dion.ne.jp/tokusan/

━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━

『震災に負けない古書ふみくら』 佐藤 周一著
  (論創社)9月上旬発売予定
   http://www.ronso.co.jp/

編集長登場 第四回
岩波書店『図書』編集長 富田武子
    http://www.iwanami.co.jp/tosho/index.html

━━━━━━━━━━━━【お知らせ】━━━━━━━━━━━━

東京古書組合“古書の日”イベント開催

東京古典会創立100周年記念 和本シンポジウム

◆10月2日(日)12:00~18:00
    3日(月)11:00~16:30

◆会場 東京古書会館 入場無料 

◇貴重書展 ~和本の世界~ 
「斯道文庫蔵和漢古典籍集覧」協力:慶應義塾大学附属研究所斯道文庫
「江戸川乱歩と東京古典会-購入記録にみる和本蒐集の軌跡」協力:立教大学
「東京古典会創立100周年記念 古典籍展観大入札会 出品物プレビュー」

◇北斎の名作が現代に甦る!浮世絵版画 摺りの実演と体験
  協力:アダチ版画研究所

◇トークライブ ロバート・キャンベル×木内昇

10月3日(月)
◇古本屋になるには講座2011
詳細なお知らせ、募集開始は9月上旬~中旬頃を予定しております。

詳しくは http://www.koten-kai.jp

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

 7月~8月の即売展情報
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日本の古本屋メールマガジンその106 2011.8.25

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
     東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
     URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
     広報部:西村康樹
編集長:藤原栄志郎

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2011年7月25日 第105号

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☆INDEX☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  1. 自著を語る『えびな書店 店主の記』  蝦名 則
  2. 『和本への招待―日本人と書物の歴史』 橋口 候之介
  3. 「リブロが本屋であったころ」について 中村 文孝

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

━━━━━━━━━━━【自著を語る(58)】━━━━━━━━━━

自著を語る『えびな書店 店主の記』

                   えびな書店 蝦名 則

 いつからか自家目録「書架」にあとがきを書くようになった。
初めは格別に書きたい思いがあったに違いない。ところが注文葉書
の欄外に「あとがきを楽しみにしています」等と書かれると「書き
たい」より「続けなきゃ」の強迫観念にさいなまれて、交換会で買
った資料、海外での仕入の話、パリへの呪詛とベルリン讃歌、偏愛
する音楽家のこと、旅、そして尊敬する人の追悼文、愛する書画ま
で、「店主記」として休まず書き継ぐことになった。

 一方で知人の画家・牧野伊三夫さんが主宰する同人誌「四月と十
月」には長く「美術の本」という連載を続けてきたが、ある時「特
別寄稿」として「ピエロ・デッラ・フランチェスカの旅」を書かな
いかと誘いを受けた。ピエロと云えば早くに死んだ有元利夫が愛し
た画家だが、私も又魅せられて遂には「全作品鑑賞」の宿願を抱い
て旅を重ねていたのだった。その他、開業からある時点迄の歩みの
記録(本ではこれが巻頭に来ている)、雑誌社に頼まれた青山二郎
の装幀の歩み等で本書は構成されることになった。私のあとがきと
家内の「追い書き」は不要だったかも知れないが、「追い書き」は
案外に好評で、私も改めて読んでみると、つかず離れずながら見守
ってくれている様子が暗示されているのがいいらしい。

 判型は何というのだろう、文庫判を一回り大きくしたサイズで白
いカバーがついている。書名や著者名等はすべて牧野さんの書き文
字で、絵は我が家で食べた「にしん漬」という漬物を描いている。
昭和の匂いのする装幀である。出版後の現象で一番驚いたのは、神
保町の東京堂書店の週間ベストセラーでいきなり二位に入り、二週
目は一位になったこと。教えられて見に行くと一位の大きなプレー
トの陰に隠れるように展示されていたが、悪質な冗談なのではない
かと思った。それでも人間である。三週目もベストテンに残れるよ
うに祈願して、五冊自分の本を買った。(その甲斐あって五位を確
保!)

『えびな書店 店主の記』蝦名 則著 
  (港の人刊 1,200円本体価格・税別)好評発売中
    http://www.minatonohito.jp/products/111_01.html

━━━━━━━━━━━【自著を語る(59)】━━━━━━━━━━

『和本への招待―日本人と書物の歴史』

                       橋口 侯之介

 最近は書籍の電子化が話題になっている。もはや避けがたい勢い
だが、ひとつ気になることがある。それを進めようとする人も、抵
抗する人も、「本とは何か」を十分につきつめていない。議論が深
まらないまま、欧米の動きに翻弄されているだけである。

 便利になる側面を否定しないし、新しい知識の導入にもつながる
だろうから電子化にも良い側面はある。しかし、どこかで犠牲にな
ることもあるはずである。それが古書店にも影響を与える恐れもあ
るので、推移をよく注視しておくべきだろう。

続きはこちら
  http://www.kosho.ne.jp/melma/1107/index-1.html

『和本への招待』橋口 候之介著
  (角川学芸出版刊 定価(税込):1680円)好評発売中!
  http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201001000449
 

━━━━━━━━━━━【自著を語る(60)】━━━━━━━━━━

「リブロが本屋であったころ」について

                        中村 文孝

 それにしてもヒトの記憶(わたしだけのことなのでしょうが)と
いうものはいい加減なもので、自分に都合のいいようにしか覚えて
いないことがよくわかりました。
  刊行してから、幾人かの方から名前や、事実関係の一寸したこと
について「違うよ」とのご指摘を受けました。ただ指摘されたこと
が、こちらの記憶と照らし合わせても「そうだったのかなあ」とい
うのが正直なところで「そうじゃない」とはっきり言えないのもつ
らいところで、スマンスマンといって、詫びと言い訳にします。
  忘れてしまっていたものを脳みそのヒダを無理に広げて引き出す
のだから、若干無理からぬ部分があるにせよ、我ながら情けなく、
以後充分に年を重ねて、半ボケ状態であることを自覚することにし
ました。

続きはこちら
  http://www.kosho.ne.jp/melma/1107/index-2.html

 
『リブロが本屋であったころ 出版人に聞く4』 中村 文孝著
  (論創社刊、定価(税込):1,680円) 好評発売中
    http://www.ronso.co.jp/

━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━

 小山 力也 
   古本屋ツアーインジャパン2011年前半を振り返って
    http://blogs.dion.ne.jp/tokusan/

『本の世界に生きて50年』 能勢 仁著
  (論創社 1600円 本体価格・税別)好評発売中!
   http://www.ronso.co.jp/

『書物奇縁』久松 健一著
  (日本古書通信社 税込1260円)好評発売中!
     http://www.kosho.co.jp/kotsu/

━━━━━━━━━━━━【お知らせ】━━━━━━━━━━━━

本は崩れず 草森紳一写真展 開催

草森紳一が撮影した蔵書の写真などを中心に、その他テーマ別に
自身が整理していた箱を展示致します。

日時: 8月8日(月)~8月20日(土)まで
時間: 13時~20時(8月8日は18時30分まで)
定休日:日曜日
入場料:500円

場所:森岡書店
    東京都中央区日本橋茅場町2-17-13
      第2井上ビル 305号
Tel: 03-3249-3456

リンク: http://moriokashoten.com/

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

 7月~8月の即売展情報
⇒ http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

携帯電話からも見られるようになりました。。
⇒ http://www.kosho.or.jp/public/spotsale/mobileList.do

━━━━━━━━【日本の古本屋からお知らせ】━━━━━━━━

 平素は「日本の古本屋」をご利用いただきまして、
  誠にありがとうございます。

 「日本の古本屋」では、8月11日頃から携帯電話で
  ※古書検索ができるようになります。ご利用下さい。

  ※古書検索のみで、ご注文はできません。
    お手数ですが、ご注文の際はパソコンをご利用下さい。  

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日本の古本屋メールマガジンその105 2011.7.25

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
     東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
     URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
     広報部:西村康樹
編集長:藤原栄志郎

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2011年6月24日 第104号

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☆INDEX☆
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1. 出版梓会 『出版ダイジェスト』  編集長 黒田拓也
2. 上林曉傑作小説集『星を撒いた街』 善行堂 山本善行
3. 『編集者の食と酒と』       重金敦之

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━━━━━━━━━━━【編集長登場(3)】━━━━━━━━━━

 出版梓会 『出版ダイジェスト』

                    編集長 黒田拓也

(社)出版梓会(以下、梓会)が発行する『出版ダイジェスト』は、
2011年6月11日現在、2225号となり、長年にわたって梓会会員社が
刊行する多様な出版物を紹介してきました。

 と、ここまでの説明ならば、業界団体の会報誌にもよくみられる
ものですが、『出版ダイジェスト』の特徴は、毎回ある特集テーマ
を1つたて、そのテーマにそった書籍をラインナップして一般読者、
図書館、書店の皆様にご提案するところにあります。

 この特集テーマは、会員社より編集、営業、宣伝等に従事する多
彩なメンバーを集めた「ダイジェスト委員会」で、メンバーそれぞ
れが、そのときどきの問題意識を反映した「企画」を提案し、議論
のうえ選定されます。
それだけでなくジュンク堂書店さんのご協力を得て、選定されたテ
ーマの吟味を行っていただき、さらに、その決定された特集テーマ
に該当する書籍を全国のジュンク堂書店さんの複数の店舗で1ヵ月
間ずつフェア展開してもらっています。

 したがって、テーマの選定は、つねに店頭にいらっしゃる読者の
方々を念頭に考えられていくことになります。

ご紹介したこの一連のプロセスを通じて、われわれ出版社の人間
は多くを学ぶことになります。まず、われわれが持つ問題意識が多
くの読者に伝わるかどうか、選書された書籍の構成のあり方は十分
かどうか、読者はどのような性格の書籍を購入するのか、地域によ
って関心の具合がどう違うのか等々、考え出すと注意すべき点がい
くつも出てきます。

 自社の書籍の出版の際も、当然そうしたことは熟慮されているは
ずですが、さまざまな特徴をもつ他社の書籍があるテーマのもとに
一堂に会し、それがどのように受け入れられるかを毎月違ったかた
ちで見ることができるのが『出版ダイジェスト』の稀有なところで
す。

 もちろん寄合所帯でつくるメディアですので、さまざまな制約も
多く、必ずしも委員会で考えられたことを十二分に表現できるわけ
ではありませんが、こうした取り組みは、難しい状況がつづく「出
版」のあり方を捉えなおすために重要な意味を持っているのではな
いかと考えています。その意味にあるひとつの答えを用意はできて
おりませんが、ぜひ多くの方に『出版ダイジェスト』やジュンク堂
書店さんの店頭で、われわれの問題意識を受けとめていただければ
幸いです。

  出版梓会 『出版ダイジェスト』(月3回発行)
     http://www.digest-pub.net/

━━━━━━━━━━【自著を語る番外編】━━━━━━━━━━

 上林曉傑作小説集『星を撒いた街』を編んで

                        山本善行

 上林曉の小説を初めて読んだのは、多読乱読真っ最中の若い頃で
、とにかく一冊でも多く読みたかった。古本屋さんを廻っては、安
い文庫本を買い込み、窓のない下宿や、行きつけのジャズ喫茶に持
ち込み、まるで修行僧のように読んでいた。

 最初、新潮文庫の『聖ヨハネ病院にて』を読んだのだが、そのと
きは、他の本と同じように特別な感想を持つことなく、次の本へと
興味は移って行った。
ただ、乱読であっても、あるイメージは残る。私は、上林曉の小説
の味わいは、他の私小説とはちょっと違うなと感じたので、『ジョ
ン・クレアの詩集』とか『半ドンの記憶』とか、古本屋で安く見つ
けては、上林を買うようになった。
  そうして出会ったのが、教養文庫の『武蔵野』であった。私はこ
の中の「花の精」や「夏野」や「聖ヨハネ病院再訪」を読んで、こ
んなに心の中に滲み込んでくる文章は今までになかったと思い、深
く感動したのである。『武蔵野』との出会いは、私にとって、「上
林開眼」といっていい事件だった。

 不思議なことに、それ以後、上林のどの小説を読んでも、どのエ
ッセイを読んでも、直接上林曉に話しかけられているような、なん
とも幸福な読書ができるようになった。心底、上林曉こそ私のため
の作家だ、と思えたのだ。
  夏葉社版『星を撒いた街』を編むにあたっては、「花の精」と「
和日庵」を中心に、様々な上林の魅力を知ってもらおうと心がけた。
上林を初めて読む人にも、上林ファンの人にも、受け入れてもらえ
るように、心を込めて選んだ。

 このように、上林曉は、私が三十年ぐらい愛読してきた敬愛する
作家で、つらいときや心滅びる日には、その作品で、私を力づけて
くれた恩人でもある。

 優れた上林作品の中に入って、この作品にしよう、いやあれにし
ようと、迷いに迷った時間は、本当に夢のような時間であった。だ
から『星を撒いた街』は、夢の中で上林曉と相談しながら作り上げ
た、と言えるかも知れない。

上林曉傑作小説集『星を撒いた街』 6月25日刊行
    撰者・解説 古書店・善行堂 山本善行
      夏葉社刊 http://natsuhasha.com/ 

━━━━━━━━━━━【自著を語る(57)】━━━━━━━━━━

 『編集者の食と酒と』(左右社) 

                         重金敦之

編集者の仕事ほど、理解されない職業もないだろう。よく「縁の下
の力持ち」というけれども、その割には自己顕示欲が強い人もいて、
縁の下でじっと逼塞しているわけではない。もちろん個人差はある
が、本音は外へ出て名乗りを上げたいと思っている編集者も結構多
いのだ。

 版元は帯の惹句(じゃっく)に、私が立てた候補の中から、
「どうしても編集者になりたくなる本」
を選んでくれた。編集者志望の学生にターゲットを絞ったらしい。
早速、元同僚だった後輩や元編集者から、次のような反響があった。
<帯の惹句には思わずニヤリとしました。この業界は、本当は楽し
く面白くワクワクする素晴らしい世界であるのに、今やグチや文句
ばかり聞こえてくるのは、残念なことです。>(元大手出版社書籍
編集者)

<編集者って、なんて魅惑的な言葉でしょう。くるくると時計が戻
るなら、やはりあのころの編集者に戻りたい。心底楽しい仕事でし
た。>(元料理関係ムック編集長)

<編集者の「良き時代」の尻尾にかろうじて間に合ったと思ってい
る私としては、うなずく点が多々あり改めて勉強になりました。>
(元地域情報誌編集長)

 なるほど、もはや時は流れて、「編集者の時代」ではなくなった
のかもしれない。
  期待通りに、編集者の入門書として評価してくれた人もいる。
中小出版社の元社長だ。

<この本は編集者を目指す人、新人にとってはまたとない教科書で
す。しかし今の世の中にわれわれと同じような気持ちで編集者を目
指す若者が数多くいるのかどうか。>
まったくおっしゃる通りだ。本書でも触れたが、信じられないこと
に、「本を読まない編集者」が増えてきているらしい。小学校のク
ラスメートの女性からは、こんな感想をいただいた。
<私は、編集者になれそうにもありませんし、なりたくもありませ
ん。偉い作家先生の心を読んで、算盤(ソロバン)をはじくのは、
難行苦行ということがよくわかりました。>

 最後に、ある食品メーカーの元取締役の意見を紹介したい。
<編集者は本質的にプロデューサーですから、作品が生まれるまで
の全体を鳥瞰的に見通せなくてはできない商売でしょう。茶懐石の
亭主に近いかもしれません。>
そんなに大層な仕事ではないとは思うけれども、このような反響を
みると私と版元が企図したところは成功したのではないかと自負し
ている。姉妹書というべき同じ版元の『作家の食と酒と』(10年12
月刊)とも併せ読んで、「編集者志望」の若者がいささかでも刺激
を受けていただければ、こんなうれしいことはない。
やはり私も、冒頭に挙げた自己顕示欲の強い編集者の一人だったの
かもしれない。

『編集者の食と酒と』 重金敦之著(文芸ジャーナリスト)
   (左右社刊 定価:1,890円 好評発売中)
     http://sayusha.com/sayusha/903500621.html

━【『ミネルヴァ通信「究」』年間購読プレゼント当選者発表】━

  『ミネルヴァ通信「究」』年間購読プレゼント当選者は
    下記の方々です。

 新潟県 長岡様  福島県 鈴木様  京都府 佐々木様
  宮崎県 有川様  北海道 小竹様
 

                おめでとうございます。

━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━

『えびな書店 店主の記』蝦名 則著 
  (港の人刊 1,200円本体価格・税別)好評発売中
    http://www.minatonohito.jp/products/111_01.html

   出版記念トークイベント開催 7月16日(土)
     東京堂書店 神田神保町店
    http://tokyodoshoten.co.jp/blog/?cat=3

『和本への招待』橋口 候之介著
  (角川学芸出版刊 定価(税込):1680円)2011年6月25日発売
  http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201001000449

『リブロが本屋であったころ 出版人に聞く4』 中村 文孝著
  (論創社刊、定価(税込):1,680円) 好評発売中
    http://www.ronso.co.jp/

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

 6月~7月の即売展情報
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日本の古本屋メールマガジンその104 2011.6.24

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
     東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
     E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
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【発行者】
     広報部:西村康樹
編集長:藤原栄志郎

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2011年5月25日 第103号

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☆INDEX☆
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  1. 『筑摩書房 それからの四十年』  永江 朗
  2. 12人の優しい「書店人」      山本明文
  3. 古本屋慕情            中村靖則

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
━━━━━━━━━━━【自著を語る(54)】━━━━━━━━━━

『筑摩書房 それからの四十年』

    永江 朗

  『筑摩書房 それからの四十年』を書いていて、「この仕事、引き
受けるんじゃなかった」と後悔した瞬間があります。それは倒産の
いきさつについて調べていたとき。筑摩の倒産は私が大学2年生の
夏で、毎月『展望』を読んでいた者にとっては大ショックでした。
もしかしたら『展望』に論文が載るかもしれないといっていたサー
クルの先輩もいたのでなおさらです。

 筑摩は世間の軽薄化に負けた、と私は思っていた。当時は角川文
庫のメディアミックス戦略が話題で、悪玉=角川、善玉=筑摩とい
うイメージです。新聞なんかのトーンもそうだった。今回調べてい
ても、「良書の筑摩」ってフレーズがよく出てきましたから。
 でも事実は違うんですね。倒産の少し前の経営陣は総合出版社化
をもくろんだ。目指せ、講談社、っていうノリですよ。社員も増え
た、給料も上がった。医学ビデオをはじめ、いろんなことに手を出
した。でも失敗。

 失敗のツケを払うために筑摩がとった手段は紙型再版です。つま
り本のテキストはそのまま、見てくれとタイトルを変えて、まるで
別の本のように見せかけて売った。買い切り・高正味という条件も
フルに活用して。つまり創業以来コツコツつくってきた書店の信頼、
取次の信頼、そしてなにより読者の信頼を悪用してカネをつくろう
とした。

 まるで食品偽装と同じじゃないか、とこの本に書きましたが、私
の筑摩に対するイメージが変わってしまった。知らずにいたかった
と思いました。

 でも、いちど地に落ちたから、復興のあれこれを聞くのは楽しか
った。それまで社内の傍流だった人が、ヒットを次々と出すんです。
たとえば松田哲夫さんですね。

 最近の防災学の議論では、山火事は消さないほうがいいという意
見があるんだそうですね。山火事になることで、新しい木が育つ、
山の新陳代謝が進むのだそうです。木の中には、山火事のような高
温になって初めて実を落とすものもあるのだとか。ちょっと筑摩書
房の再生と似てるじゃん、と思いました。

『筑摩書房 それからの四十年』筑摩書房刊

http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480015174/

━━━━━━━━━━━【自著を語る(55)】━━━━━━━━━━

12人の優しい「書店人」   

                   山本明文

 書店業界で有名なスーパー書店員を取り上げよう。そんな意図で
始めたインタビューでしたが、どんな人に聞いてもぶつかってしま
うのが書籍流通の問題でした。ひと言では「出版不況」ということ
になるのでしょうが問題はそう単純ではないし、よく言われるよう
な取次悪者論で済ませられるわけでもない。

 本が売れないので、出版社は補うように出版点数を増やす。書店
は多すぎる新刊書籍に振り回され、本来の「魅力のある本を人に薦
めたい」という働く動機を忘れてしまう。これまでも多くの人が指
摘してきたことですが、本書ではそんな悪循環の真っ只中でも、歯
を食いしばって本来の仕事をやり遂げようと必死に働く人たちが登
場します。スーパー書店員とは確かに優れた能力を持つ人であるわ
けですが、目の前の複雑怪奇な問題に真正面から向き合い、地道に
解決を図る非常に忍耐強い人たちでもあるわけです。

 その方法は実に個性的です。POPを1日1枚必ず書き続ける、つまり
1日に必ず1冊読破する義務を自分に課したのが三省堂書店の内田剛
さんでした。古本を集めに集め、ついに50万冊に及んだというのが
谷口雅男さん、凄まじい人生です。仕事に向き合う姿を追いかけて
いるうちにインタビューは自然にその人の人生に踏み込んだ内容に
なりました。

 という経過で出来上がった本書なのですが、すでに読んでいただ
いた方のブログやツイッターを見ると、書店員養成のノウハウとし
て読んでいただける方がいれば、過酷な現場に驚く人、また、登場
人物の「名言集」を作ってくださった方もいます。みなさん本当に
ありがとうございます。

 原稿を書くのに1年かかりましたが、その間、時代は紙から電子
へと急激に動き、図らずも書店員がクローズアップされるようにな
りました。私は電子の時代だからこそ、玉石混交の情報の中で本当
に価値のあるものを見つけ、それを求める人のもとへ届ける。そん
な仕事がいっそう注目されると信じています。言うまでもなくその
能力を持つのが書店員です。

 みなさま、ぜひ、感想をお待ちしています。

『12人の優しい「書店人」』商業界刊

http://www.shogyokai.co.jp/shopping/view.php?type=shoseki&id=30000854

━━━━━━━━━━━【自著を語る(56)】━━━━━━━━━━

古本屋慕情

                     中村靖則

 作品は、作者の手を離れると、一人歩きするものだし、作者がど
うこう言っても作品そのものは、読んだ読者が判断するものだと思
います。それを前提に語らせていただきます。

 私が小説を書きたいと触発された作品がある。小山清の『朴歯の
下駄』と小沼丹の『村のエトランジェ』である。派手さはないが、
いぶし銀のような小説で、この小説を読み、いつかはこういう作品
をと思うのであるが、今まだ書けないでいる。

 さて私の古本屋慕情だが、全11編の収録作品は、同人誌『青梅文
学』に掲載されたものの内、古本屋をモデルにした作品を集めたも
のである。

「書痴」「ささやかな開店」「幻の蔵書」は、古本屋開業当時の四
苦八苦した顛末を書いた。「高円寺古本酒場」「安田のこと」は若
い古本屋の恋話、「天使」「金曜日」「螢」「吉祥寺南町」は、初
老の古本屋の恋話である。「キネマ通り界隈」は、青梅の織物景気
でにぎわっていた、青梅の花街が舞台で、小学校に転校してきた芸
者の娘との交流の日々を、織物業の衰退を絡めて振り返る淡い恋物
語で、「鳳仙花」も幼少期の青梅が舞台である。

 私は、毎年生きている証しとして書いてきたが、なかなか満足し
た作品が書けないでいる。先日、鎌倉に行った時にふと入った中華
料理店に、胡桃沢耕史の色紙が油にまみれて壁に貼られてあった。
そこに、「小説はインクの中に血と涙を混ぜて書く」としたためて
あった。私は、涙を混ぜた事はあるが、血は混ぜてない。これから、
そういう小説を書いてみたいと思っている。

『古本屋慕情』平安工房刊
    http://www.heian-koubou.biz/

━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━

 編集長登場 第三回
  出版梓会 『出版ダイジェスト』(月3回発行)
     編集長 黒田拓也(東京大学出版会 営業局長)
      http://www.digest-pub.net/

 上林曉傑作小説集『星を撒いた街』 5月25日刊行
   撰者・解説 古書店・善行堂 山本善行
     夏葉社刊 http://natsuhasha.com/ 

 『編集者の食と酒と』 重金敦之著
  (左右社刊 定価:1,890円 好評発売中)
    http://sayusha.com/sayusha/903500621.html

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 5月~6月の即売展情報
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     広報部:西村康樹
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