『図書週報』復刻の意義と経緯

『図書週報』復刻の意義と経緯

国立国会図書館 小林昌樹

 古本ずきならば、即売会などで『古本年鑑』(1933~1937年刊)というフシギな年鑑を目にしたことがあるだろう。古本についての雑誌記事などが転載されていたり、古書籍商の一覧表があったり、難読書籍や著者の一覧があったり、古書業者向けなのか、愛書家(古本ずき)向けなのかよくわからない雑多な情報が満載されている。これを発行したのは沼津にあった古典社という出版社で、山林地主の息子だった渡辺太郎(1903~1995?)が経営したものだった。

 私も以前から沼津という地方でなぜ『古本年鑑』?という疑問を前々から抱いていた。なぜ日本古書通信社でなく古典社が?なぜ東京でなく沼津?古書通信社と古典社との関係の有無は?といった疑問だが、このたび金沢文圃閣から復刻される『図書週報』(1930~1942年刊)を通覧するとその謎はほぼ解けることになろうと思う。通覧しないまでも、復刻の第1巻に拙文の解題「新本の週刊新聞から古本の月刊雑誌へ」を付しておいたので、そちらをご覧になっていただいてもよいだろう。

 解題では、昭和初期に陸続と発刊された書物雑誌群の中で、古典社の『図書週報』や日本古書通信社の通信がどのような位置づけであったのかについて展望を試みた。特に比較のため、『日本古書通信』の発刊経緯についていろいろ調べたのは勉強になった。例えばなぜ『日本古書通信』がタイトル中に「通信」とあるか、今の古本ずきにはもはや分らないのではなかろうか。

 『図書週報』は『古本年鑑』のネタ元であり、地方在住愛書家ネットワークの要であり、民俗学や方言学、書誌学といった当時新興の学問の孵卵器であり、『日本古書通信』にとっての先駆者であったと言えるのだが、このような面白く学史的にも重要な雑誌がなぜ今まで埋もれてきたのかといえば、前半期が週刊の新聞であり1枚刷り4ページの薄物、後半は月刊の雑誌なれど折あしく戦中期にて紙質が非常に悪いといった物理的特性から残りづらかったためだろう。しかし、当時の古本好きは見ていたのであった。

 今回私が解題を書くことになったのは、2008年に『図書週報』の週刊新聞時代の揃いをたまたま「日本の古本屋」経由で購入したことがきっかけである。月刊雑誌時代の揃いを有していた金沢文圃閣と相互補完しあって今回の復刻と相成り、解題を担当することになった。私の買った『図書週報』の旧蔵者、青柳秀雄(生没年不明。郷土史家)を訪ねて佐渡へ渡ったのはその翌年の夏のことで、結局、青柳に行きつくことは――諸般の事情というやつで――できなかったが、昭和初期に書物蒐集をめぐるネットワークが、各地の知識人を中心に形成されつつあったことを実感したことだった。当時は3.11以前のこととて天下泰平、宿で食べたカニがおいしかったことを思い出す。

 先月聞きに行った千代田図書館で開催された古書目録についての座談会でも感じたことだが、今回の『図書週報』や古書目など、ある知識分野が成立する補助線として確かに存在したざまざまなメディアは、例えば図書館などでは事務用とか執務参考として保存されずに見えなくなってしまう。エフェメラの本性ということでやむを得ない面はあるけれど、こと古本ずきや一部研究者には今回の復刻をぜひ手にとっていただいて、知の補助線を再認識していただきたいものである。個人が買いやすいものではないので、エフェメラを廃棄するのが身上の司書らを説得するのは一苦労であろうけれども。

tosho

『図書週報 昭和前期書物趣味ネットワーク誌』
金沢文圃閣刊 全巻揃予価180000円(配本毎分売可)
2月下旬発売予定
http://kanazawa-bumpo-kaku.jimdo.com/

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ABAJ(日本古書籍商協会)創立50周年「記念国際稀覯本フェア」について

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ABAJ(日本古書籍商協会)会長 八木 正自

 ABAJ(Antiquarian Booksellers Association of Japan)は、東京オリンピックの年1964年11月に、村口四郎(村口書房)、松村龍一(松村書店)、酒井宇吉(一誠堂書店)、纐纈宇恵雄(大屋書房)、新田勇次(雄松堂書店)、阪倉庄三郎(京阪書房)、中尾堅一郎(中尾松泉堂)、中尾良男(中尾書店)、藤岡健太郎(京都書院)、新田満夫の東京・京都・大阪の有力古書業者10名によって設立されました。翌年、ILAB(International League of Antiquarian Booksellers、国際古書籍商連盟)に加盟。

このILABは、1947年にイギリス・フランス・オランダ・デンマーク・スウェーデンの5か国の古書籍商協会によって発案され、翌年に10か国の連盟として発足しました。その目的は、世界大戦後でもありましたので、古書籍を通じた世界平和への貢献、業者同士の交流・相互理解を深めることで、各国間のわだかまりを無くすことにありました。現在では、34か国に及ぶ22協会が加盟し、約1,800社の会員を擁して、古書籍を通じての業者・研究機関・コレクターとの国際交流、盗難本の情報交換、4年に一度の書誌学賞の選定・授与など幅広い活動を続けております。標語は、”Amor Librorum Nos Unit”(書物を愛する心はひとつ)。

殊に、2年に一度世界の主要都市で行われる連盟及び担当協会主催のコングレスには多くの会員が参加し、会議・図書館見学・晩餐会などを通じて知見を豊かにし、交流を深めています。同時に行われます国際古書展にも多数の会員が出展します。昨年4月にパリで行われた第41回コングレスにはABAJから8名が参加、第26回国際古書展にも共同2ブースで8社及び地元業者との共同ブースで1社が出展しました。会場は、1900年の世界万博会場となったグランパレで世界から約180社が出展し4日間で大変多くの来場者があり賑わいました。

ABAJもこれまでに世界大会を2度招致したことがありました。結成から僅か9年の1973年(昭和48)9月に東京大会が開かれ、コングレスとしては第22回で世界から180名が参加。古書展は第5回目の開催で、高度成長の余韻もまだあり、オイルショック(10月より)の直前でもあったので大いに賑わいました。

もうひとつは、1990年(平成2)10月の東京大会で日本のバブル景気の頂点ということもあり、第30回コングレスに19か国から350名が参加。第13回の国際古書展も180社が出展し、来場者も1万人を超える程の盛況でした。この大会はILABにとっても記念すべきもののひとつに数えられております。

現在のABAJ会員は28社で、今年創立50周年を迎え、先月12日に記念謝恩パーティーを開催。併催の国際稀覯本フェア・プレビューも含めて多数の来場者がありました。
 ABAJは2年乃至3年毎に国際古書展を開催しておりますが、3月5~7日には同じ会場の九段下のホテルグランドパレスで、ABAJ創立50周年記念「国際稀覯本フェア」が開かれます。国内25社(東京・大阪・京都・札幌・熊本)、海外(イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・デンマーク・オーストリア・ハンガリー・アメリカ)からも20社以上の出展が決まっており、抄目録も2月初旬に発行されます。

 私自身も、雄松堂書店勤務時代に1973年の東京大会を経験し、1990年の大会では理事の一人として運営に参画。カザルスホールでのコングレスや歓迎の催し、また300名以上の外国人を引き連れての箱根小涌園での大宴会など、激務ながら楽しい思い出が残っております。また、ホテルグランドパレスで開かれた国際古書展の準備もてんやわんやで、今にして思うと良く出来たなあと思うくらいです。私もブースを持ち、それまでコレクションしていたもので、まさか売れないだろうと出品したら売れたという好印象が残っております。

 今はとかくデジタル万能の時代ですが、その対極にあるリアルな原本・原資料の大切さをもう一度認識してもらういい機会になると思います。

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「国際稀覯本フェア2015 日本の古書 世界の古書」
2015年3月5日(木)~7日(土)開催
会場:東京九段下ホテルグランドパレス
主催:ABAJ(日本古書籍商協会)
http://www.abaj.gr.jp/news/20141101.php/

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2015年1月10日 第173号

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フロム中武古書市

期間:2015/01/05~2015/01/26
場所:立川駅北口3分フロム中武(ビッグカメラ隣)4階催事場

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第23回 古本浪漫洲 Part1

期間:2015/01/14~2015/01/17
場所:新宿サブナード2丁目広場

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有隣堂藤沢店・古書フェア(神奈川県)

期間:2015/01/15~2015/01/28
場所:有隣堂藤沢店4階 催事場
   神奈川県藤沢市南藤沢2-1-1フジサワ名店ビル5F

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我楽多市(がらくたいち)

期間:2015/01/16~2015/01/17
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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Meiji Ishn 150 ナリアキラ書店-郷土誌ダヨ!全員集合(鹿児島県)

期間:2015/01/17~2015/01/25
場所:鹿児島市名山町2-1 レトロフト1F ブックパサージュ 2Fムゼオ
鹿児島市電 鹿児島市役所前 徒歩1分 

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第23回 古本浪漫洲 Part2

期間:2015/01/18~2015/01/21
場所:新宿サブナード2丁目広場

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銀座 古書の市-美術書画・書籍コレクション-

期間:2015/01/21~2015/01/26
場所:銀座松屋8階 イベントスクエア

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リヴィン春日井(名古屋)

期間:2015/01/22~2015/01/28
場所:リヴィン春日井
愛知県春日井市六軒屋町字東丘22

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さんちか古書大即売会(兵庫県)

期間:2015/01/22~2015/01/27
場所:三宮さんちか3番街 さんちかホール

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第23回 古本浪漫洲 Part3

期間:2015/01/22~2015/01/25
場所:新宿サブナード2丁目広場

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趣味の古書展

期間:2015/01/23~2015/01/24
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22  

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中央線古書展

期間:2015/01/24~2015/01/25
場所:西部古書会館  杉並区高円寺北2-19-9

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第23回 古本浪漫洲 Part4

期間:2015/01/26~2015/01/29
場所:新宿サブナード2丁目広場

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浦和宿古本いち(埼玉県)

期間:2015/01/29~2015/02/01
場所:JR浦和駅西口下車 
さくら草通り徒歩5分 マツモトキヨシ前

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古書会館DE古本まつり(京都府)

期間:2015/01/30~2015/02/01
場所:京都古書会館 3階
   京都市中京区高倉通夷川上る
URL:http://koshoken.seesaa.net/article/411842357.html

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五反田遊古会

期間:2015/01/30~2015/01/31
場所:南部古書会館  品川区東五反田1-4-4

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和洋会古書展

期間:2015/01/30~2015/01/31
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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倉庫会(名古屋)

期間:2015/01/30~2015/02/01
場所:名古屋古書会館 名古屋市中区千代田5-1-12 

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第23回 古本浪漫洲 Part5

期間:2015/01/30~2015/02/01
場所:新宿サブナード2丁目広場

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大均一祭

期間:2015/01/31~2015/02/01
場所:西部古書会館  杉並区高円寺北2-19-9

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BOOK & A(ブック&エー)

期間:2015/02/05~2015/02/08
場所:西部古書会館  杉並区高円寺北2-19-9

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書窓展(マド展)

期間:2015/02/06~2015/02/07
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 

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酒蔵の街の読み歩き くらもと古本市 vol.5(長野県)

期間:2015/02/07~2015/02/15
場所:諏訪五蔵(信州舞姫、麗人、本金、横笛、真澄)  
   中央本線上諏訪駅 徒歩10分

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リブロ池袋本店 春の古本まつり

期間:2015/02/10~2015/02/17
場所:西武百貨店池袋本店別館2階 特設会場(西武ギャラリー)

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好書会

期間:2015/02/14~2015/02/15
場所:西部古書会館  杉並区高円寺北2-19-9 )

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有隣堂 センター南駅店・古書フェア(神奈川県)

期間:2015/02/15~2015/02/24
場所:有隣堂 センター南駅店 店頭ワゴン販売
最寄駅:横浜市営地下鉄 センター南駅(市営地下鉄
センター南駅の改札を出て直進、右前方。※駅構内)

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【発行】
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【発行者】
 広報部:殿木 祐介

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2014年12月25日 第172号

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☆INDEX☆
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1.千代田図書館所蔵古書販売目録コレクション紹介展示
                  千代田図書館 河合 郁子
2.『愛国とレコード』       辻田真佐憲
3.『五十嵐日記 古書店の原風景―古書店員の昭和へ』
                  古書現世 向井透史

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
━━━━━━━━━━【千代田図書館展示紹介】━━━━━━━━

千代田図書館企画展示「古書販売目録のココが好き!」
2014年12月29日~2015年3月21日

                  千代田区立千代田図書館
                   企画チーフ 河合郁子

皆様ご存知のとおり、古書販売目録(古書目録)は、古書店が発行
する商品紹介カタログです。販売のためのカタログですから、古書
を買うつもりがない人が手に取ることはありません。また、商品が
売れてしまえばその役目は終了し、長期間保存されることは滅多に
ありません。ところが過去の古書目録には、思いがけない魅力や活
用方法がたくさんあるのです。

続きはこちら
  /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=1978

企画展示「古書販売目録のココが好き!~8人の達人が選ぶ、
とっておきの一冊~」ついて
http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20141121-15010/

千代田図書館蔵古書販売目録コレクションについて
http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/findbook/kosho/

━━━━━━━━━━━【自著を語る(127)】━━━━━━━━━━

軍歌こそ愛国ビジネスの元祖:『愛国とレコード』

                       辻田真佐憲

 「愛国ビジネス」という言葉がある。ナショナリズムを利用した
営利活動のことだ。昨今では、自国を盲目的に礼賛する本や「嫌韓
本」の氾濫を指して使われることが多い。あるいは、中国や韓国に
おける多種多様な「反日ビジネス」もその類といってよい。さなが
らここ数年の北東アジアでは、「愛国ビジネス」がブームなのであ
る。

 続きはこちら
   /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=1980

 『愛国とレコード』辻田真佐憲 著
  えにし書房刊 本体1,600円(税別)好評発売中!
http://www.enishishobo.co.jp/

━━━━━━━━━━━【自著を語る番外編】━━━━━━━━━

「青き心」と「時代の匂い」~『五十嵐日記』を読む

                   古書現世 向井透史

 日記というものは、本の中でも人気のあるジャンルのひとつであ
る。文学者や政治家や俳優など著名人の日記が多数出版されている。
この度、笠間書院より早稲田の古書店、五十嵐書店店主・五十嵐智
氏の、神保町での修業時代の日記が公刊された。五十嵐氏は昭和9
年、山形生まれ。『五十嵐日記 古書店員の昭和』は、五十嵐青年
の昭和28年から37年に渡る、まさに戦後の高度成長第一期に重
なる時代の労働者の生の声である。

続きはこちら
   /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=1986

  『五十嵐日記 古書店の原風景―古書店員の昭和へ』
  五十嵐智/河内聡子/中野綾子/和田敦彦/渡辺匡一編
  笠間書院刊 定価:2,400円(税別) 好評発売中!
  http://kasamashoin.jp/2014/10/post_3054.html

━━━━━━━━━【東京古典会からお知らせ】━━━━━━━━

2007年に発売し好評を博した
DVD「DOCUMENTARY 和本 -WAHON-」がブルーレイ版として甦る!

デジタルハイビジョン映像そして約100分の特典映像を新たに収録。
「DOCUMENTARY 和本 -WAHON-」完全版として発売!

「和本」とそこに関わる「人々」の記録。
時代を超え「人」から「人」へ和本を伝えていく世界。
「和本」に携わる「人」と実際の書物に焦点をあて「和本」の魅力
に迫るドキュメンタリー

■本編「DOCUMENTARY 和本」は、SUBTITLE のON/OFF を選択する
 ことによって 英語字幕版でもご覧いただけます。

■「和本綺談」(わほんきだん) ……本編に収録されなかった
「和本」の様々なエピソードを新たに再編集。「DOCUMENTARY 和本」
 の完結編!(約62分)

■東京古典会創立100 周年記念講演会 堀川貴司 「書誌学入門 –
 江戸の版本を中心に-」……和本のしくみから江戸時代の版本のさ
 まざまを判り易く解説します。(約38分)

詳しくは 東京古典会のホームページまで
 http://www.koten-kai.jp

━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━

 「2014年の古ツアをふり返る」(仮題) 
  古本屋ツアーインジャパン 小山力也
   http://furuhonya-tour.seesaa.net/

 『猫本屋はじめました』 著者 大久保 京
  洋泉社刊 定価1500円+税 好評発売中
  http://www.yosensha.co.jp/book/b185621.html

『伏字の文化史』牧 義之
  森話社刊 定価4800円+税 好評発売中!
  http://www.shinwasha.com/

 日本古書目録大年表 解説 鈴木宏宗
  金沢文圃閣刊 全巻揃予価64000円
  http://kanazawa-bumpo-kaku.jimdo.com

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日本の古本屋メールマガジンその172 2014.12.25

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
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【発行者】
 広報部:殿木祐介
編集長:藤原栄志郎

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2014年12月11日 第171号

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第4回 リブロ池袋本店 アートブックバザール

期間:2014/12/01~2015/01/08
場所:西武百貨店池袋本店 書籍館2階
   リブロ芸術書売場特設会場

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有隣堂イセザキ本店・Xmas&歳末plus新春★古書ワゴンセール(神奈川県)

期間:2014/12/02~2015/01/12
場所:有隣堂伊勢佐木町本店 横浜市中区伊勢佐木町1-4-1

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浦和宿古本いち(埼玉県)

期間:2014/12/11~2014/12/14
場所:JR浦和駅西口徒歩5分 
   さくら草通りマツモトキヨシ前

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歳末赤札古本市

期間:2014/12/11~2014/12/14
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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書窓会(通称マド展)

期間:2014/12/12~2014/12/13
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 

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本の楽市

期間:2014/12/18~2014/12/25
場所:座・高円寺 エントランスホール
   杉並区高円寺北2-1-2(JR高円寺北口徒歩5分)

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五反田古書展

期間:2014/12/19~2014/12/20
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4

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新興展古書大即売展

期間:2014/12/19~2014/12/20
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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2014 全大阪古書ブックフェア(大阪府)

期間:2014/12/19~2014/12/21
場所:大阪古書会館 大阪市中央区粉川町4-1

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伊勢原とうきゅう即売展(神奈川県)

期間:2014/12/19~2015/01/06
場所:伊勢原とうきゅう3F催事場 
   最寄駅:小田急小田原線 伊勢原駅

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新宿展

期間:2014/12/21~2014/12/22
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
時間:初日11時~18時 2日目10時~17時

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ぐろりや会

期間:2014/12/26~2014/12/27
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22
URL:http://www.gloriakai.jp/

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好書会

期間:2014/12/27~2014/12/28
場所:西部古書会館  杉並区高円寺北2-19-9

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第12回紙屋町シャレオ古本まつり(広島県)

期間:2014/12/27~2015/01/06
場所:紙屋町シャレオ中央広場
URL:http://furuhonmatsuri.blog.fc2.com/

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杉並書友会

期間:2015/01/03~2015/01/05
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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フロム中武古書市

期間:2015/01/05~2015/01/26
場所:立川駅北口3分フロム中武(ビッグカメラ隣)4階催事場

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オールデイズ(名古屋)

期間:2015/01/09~2015/01/11
場所:名古屋古書会館 名古屋市中区千代田5-1-12 

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第363回 東京愛書会

期間:2015/01/09~2015/01/10
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22  
URL:http://aisyokai.blog.fc2.com/

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古本ワンダーランド

期間:2015/01/10~2015/01/11
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9

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有隣堂藤沢店・古書フェア(神奈川県)

期間:2015/01/15~2015/01/28
場所:有隣堂藤沢店4階 催事場  
   藤沢市南藤沢2-1-1

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日本の古本屋メールマガジンその171 2014.12.11

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 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:殿木 祐介

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2014年11月25日 第170号

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☆INDEX☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1.『古本屋ツアー・イン・神保町』 小山力也
2.〈左翼出版社〉が生き生きと息づいた時代 井家上 隆幸
3.『本屋はおもしろい!!』を制作して
                工藤隆宏(洋泉社 編集者)

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

━━━━━━━━━━━【自著を語る(125)】━━━━━━━━━━

実録!「古本屋ツアー・イン・神保町」の出来るまで!               
                古本屋ツーリスト 小山力也

 まさか本当に神保町で一冊の本を作ることが出来るとは、ひとり
でこの街に大量に分布する古本屋さんを調査し尽くせるとは、夢に
も思っていなかった。
 すべての始まりは、去年の夏に『本の雑誌2013年11月号』に書い
た記事「古本屋ツアー・イン・神保町 二階以上の古本屋さんを畏れ
て巡る」にある。この時はタイトル通りに、ビル内の階上にある入
り難い古本屋さん十店をルポするだけだったのだが、同時に「神保
町のお店をすべて載せた本が作れますかね?作ってみませんか?
いや作るんだ!」と提案され、半ば強制的に恐るべき歯車が動き出
してしまったのである。

  続きはこちら
    /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=1962

  

『古本屋ツアー・イン・ジャパン』 2008年5月からスタートした、
日本全国の古本屋&古本が売っている場所の、全調査踏破を目指す
無謀なブログ。お店をダッシュで巡ること多々あり。「フォニャルフ」
の屋号で古本販売に従事することも。ブログ記事を厳選しまとめた
『古本屋ツアー・イン・ジャパン 全国古書店めぐり 珍奇で愉快な
一五〇のお店(原書房)』と、神保町についてまとめた
『古本屋ツアー・イン・神保町(本の雑誌社)』が発売中。
http://furuhonya-tour.seesaa.net/

『古本屋ツアー・イン・神保町』 小山力也著
定価2160円(税込) 好評発売中
 http://www.webdoku.jp/kanko/page/4860112628.html

━━━━━━━━━━━【自著を語る(124)】━━━━━━━━━━

〈左翼出版社〉が生き生きと息づいた時代

井家上 隆幸

五味川純平『人間の条件』は、最初持ち込まれた理論社社長の小宮山
量平さんから三一書房の竹村一にわたり、世に出たという“ベストセ
ラー誕生秘話”にしたがうならば、小宮山さんなければわたしの〈現在〉
はないのですが、その小宮山さんは、出版社の生産物には本来の「出版物」
と「出版産業製品X」の二つがある、といっています。
「出版」「編集者」についてはまったく無知なまま、とびこんだ「出版」
という世界は、警職法改悪反対闘争(59年)―安保改定阻止闘争・
三池闘争(60年)、そして高度成長期に入るという時代で、
「出版物=岩波新書」と「出版産業製品X=カッパ・ブックス」を両極
とし、その間に、多くの「X商品」や中公新書や現代新書、それにほど
なく撤退しますが、筑摩書房や新潮社、文藝春秋、講談社などが参入した
“新書ブーム”の時代でした。

  続きはこちら
  /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=1967

 『三一新書の時代』 井家上 隆幸 著
 論創社刊 定価:1600円+税 12月15日発売予定
 http://www.ronso.co.jp/

━━━━━━━━━━━【自著を語る番外編】━━━━━━━━━

 『本屋はおもしろい!!』を制作して

                 工藤隆宏(洋泉社 編集者)

 壇蜜さんが表紙の本屋ガイドムック『本屋はおもしろい!!』を今秋、
小社より刊行いたしました。この表紙の写真は東京堂書店・神保町店
で閉店後に撮影させていただいたのですが、本屋ファンのなかには
「写真を見てすぐに東京堂書店だとわかった」という強者もいらっし
ゃいました。

  続きはこちら
  /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=1970

 
『本屋はおもしろい!!』
洋泉社刊 定価1,200円+税 好評発売中!
 http://www.yosensha.co.jp/book/b185070.html

━━━━━━━━━━━━【次回予告】━━━━━━━━━━━━

千代田図書館所蔵古書販売目録コレクション紹介展示
「古書目録のココが好き!~8人の達人が選ぶ、とっておきの一冊~」
  千代田図書館 河合 郁子
http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20141121-15010/

 『愛国とレコード』辻田真佐憲 著
  えにし書房刊 本体1,600円(税別)好評発売中!
http://www.enishishobo.co.jp/

 『五十嵐日記 古書店の原風景―古書店員の昭和へ』
  五十嵐智/河内聡子/中野綾子/和田敦彦/渡辺匡一編
  笠間書院刊 定価:2,400円(税別) 11月25日発売
  http://kasamashoin.jp/2014/10/post_3054.html

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━

https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init

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日本の古本屋メールマガジンその170 2014.11.25

【発行】
 東京都古書籍商業協同組合:広報部・「日本の古本屋事業部」
 東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
 URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
 広報部:殿木祐介
編集長:藤原栄志郎

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2014年11月10日 第169号

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丸善ギャラリー 「第二回 秋の古書市」(福岡県)

期間:2014/11/03~2014/11/20
場所:ジュンク堂書店・福岡店 地下1階丸善ギャラリー  
   福岡市中央区天神1-10-13 メディアモール天神

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新橋古本まつり

期間:2014/11/10~2014/11/15
場所:新橋駅 SL広場

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浦和宿古本いち(埼玉県)

期間:2014/11/13~2014/11/16
場所:JR浦和駅西口徒歩5分 さくら草通りマツモトキヨシ前

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第1回 浅草エキミセ古本市

期間:2014/11/19~2014/11/25
場所:浅草駅ビル「エキミセ」屋上 浅草ハレテラス
   台東区花川戸1-4-1 東武スカイツリーライン「浅草駅」直結 

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西武本川越ぺぺ古本まつり(埼玉県)

期間:2014/11/19~2014/11/29
場所:西武本川越駅隣接 西武本川越ぺぺ 地下1階ペペプラザ

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趣味の古書展

期間:2014/11/21~2014/11/22
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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中央線古書展

期間:2014/11/22~2014/11/23
場所:西部古書会館  杉並区高円寺北2-19-9

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博物館古書市(名古屋)

期間:2014/11/22~2014/11/30
場所:名古屋市博物館 愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1丁目

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第25回 新宿西口古本まつり

期間:2014/11/25~2014/11/30
場所:新宿駅西口広場イベントコーナー 
   JR・私鉄各線改札口より徒歩30秒

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第70回シンフォニー古本まつり(岡山県)

期間:2014/11/26~2014/12/01
場所:岡山シンフォニービル1F  自由空間ガレリア

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西部古書展

期間:2014/11/28~2014/11/30
場所:西部古書会館  杉並区高円寺北2-19-9

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五反田遊古会

期間:2014/11/28~2014/11/29
場所:南部古書会館 品川区東五反田1-4-4

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名鯱会(名古屋)

期間:2014/11/28~2014/11/30
場所:名古屋古書会館 名古屋市中区千代田5-1-12

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和洋会古書展

期間:2014/11/28~2014/11/29
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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第6回 東京蚤の市

期間:2014/11/29~2014/11/30
場所:東京オーヴァル京王閣 東京都調布市多摩川4-31-1
URL:http://tokyonominoichi.com/
※入場料がかかります 400円(小学生までは無料)

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第72回 彩の国 所沢古本まつり(埼玉県)

期間:2014/12/03~2014/12/09
場所:西武線 所沢駅東口前 西武第二ビル 8F

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BOOK&A(ブック&エー)

期間:2014/12/04~2014/12/07
場所:西部古書会館  杉並区高円寺北2-19-9

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歳末赤札古本市

期間:2014/12/11~2014/12/14
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9  

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書窓会(通称マド展)

期間:2014/12/12~2014/12/13
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22

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浦和宿古本いち(埼玉県)

期間:2014/12/11~2014/12/14
場所:JR浦和駅西口徒歩5分 さくら草通りマツモトキヨシ前

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日本の古本屋メールマガジンその169 2014.11.12

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「伏字とは何であったのか」

「伏字とは何であったのか」

牧 義之

 名古屋大学での院生時代に、私は大学付属図書館で書架整理のアルバイトをしていた。返却された本を棚へ戻す作業の合間に、目に付いた古めかしい本を手にとってはパラパラと見ていた。ある時、スターリン/ブハーリン著『十月革命への道』(昭和3年4月、白揚社内著作集刊行会)という本に出会う。私が驚いたのは、×印の伏字が文中に散らばっていたことに対する物珍しさとともに、全てではないが、伏字の右側の行間へ細かく書き込みがなされていたことである。「国家権力」「ボルシエヴイキ党」といった言葉を書き入れたのは誰か分からないが、その本は寄贈されたものではなかったので、おそらくある時代の勉強熱心な学生か、教員ではないだろうか。

 同じ頃に、日本の戦前・戦中期に行われた検閲について学ぶ機会があったので、伏字と検閲制度の関連や影響関係を研究のテーマに設定した。手当たり次第に関連する文献を集め、様々な形態の伏字を見ていく中で、一つの法則性に気がついた。それは、■や●、▲といった塗り潰された伏字は少なく、多くは○や×、ヽなど余白のある記号が使われていたことである。加えて、伏字は伏せられた元の言葉や文章の字数に対して、省略などはせずに厳密に組まれる傾向もあることが分かった。先の『十月革命への道』は、これらの法則性があったからこそ、読者が記号の数に当てはまるような言葉を推測して、余白へ書き込むことが出来たのだ。塗り潰された記号であれば余白に書き込めないし、字数が厳密でないとどのような言葉が伏せられたのかは分かりえない。

 これらの法則性は、手作業による活字拾いや版組といった、当時の印刷技術上の理由に因るものなのかも知れない。しかし、その結果、読者が伏字を読み解こうとする欲望が誘引されていることは間違いない。ある一定の知識や時間的余裕が無ければ成立しない作業ではあるが、伏字への書き込みは、戦前・戦中期における読書形態の特徴のひとつとして考えられる。

 このような伏字という記号と検閲制度との関連性、あるいは文学作品において伏字が引き起こす問題をさまざまに論じたのが拙著『伏字の文化史 検閲・文学・出版』である。特に第2章から4章までは、これまで不明な部分が多かった「内閲」という一種の事前検閲について、運用開始時期と廃止の要因とを探った部分であるが、この「内閲」が、伏字の定着化に大きく関係していると考えている。ご一読を願いたい。
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  『伏字の文化史』牧 義之
  森話社刊 定価4800円+税 好評発売中!
 http://www.shinwasha.com/

Copyright (c) 2015 東京都古書籍商業協同組合

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『猫本屋はじめました』

『猫本屋はじめました』

書肆 吾輩堂 大久保京

 本書は書店や古本屋での勤務経験が全くなかった人間が、猫に対する愛と妄想の果てに作った「書肆 吾輩堂」の開業から現在に至る までを綴ったものです。著者である私や対談相手はもちろんのこと、編集者やデザイナー、カメラマン、ライター、そして校正者に至る まで猫好きの集団で作り上げた渾身の一冊と自負しています。出版の話が来た時は「開業して日が浅いし、書くことはないのでは…」 と心配しましたが、編集者と打ち合わせを重ねるにつれ、あれもしたいこれも書きたいという事が膨らみこのような形になりました。

そして『吾輩ハ猫デアル』についての原稿を書いている時に奇跡が起きました。その初版本、それもカバー付3冊揃とのご縁という僥倖に恵まれたのです。古書の大市でも滅多に出ない貴重なもの、それも畏れ多くも店名に拝借した本ですから、これはもう猫神様と漱石先生のお導きだとしか思えません。

2013年2月22日(猫の日)に私はおそらく日本初の「猫の本のみを扱う書店」を開業しました。書店といっても資金も蔵書も満足にないので、インターネットでのスタートです。新本・古本両方を扱い、大人のための猫雑貨も販売しています。そもそも猫と同じくらい本が好きだったという事もありますが、愛猫を朝に夕に眺めるだけでは物足りず、もっと猫について知りたい、猫のことが書かれた本を読みたいと思っていました。そして「猫に関する本(=猫本)だけを集めた書店があればいいのに」と身勝手なことを考えるようになりました。しかし、それから約20年後によもや自分がこのような店を開くとは思ってもみませんでしたし、ましてやそのことが本になるとは…。

詳しい内容としては、私が福岡古書組合に入り、組合員に怪しまれながらもいかにしてこの猫本専門書店を立ち上げたかを軸に、開業後の失敗談や仕入れ旅行先での珍道中、インターネット書店ならではのお客様との交流や猫店員の奮闘ぶりなどを述べています。 そして、厚かましくも猫好きの文学者・画家(金井美恵子・久美子氏)や美術家(横尾忠則氏)という超豪華ゲストに体当たりして「猫」について熱く語った内容や、私が愛してやまない15冊の猫本へのラブレター(解説)も盛り込みました。

さらに巻末付録として明治以降にわが国で出版された国内外の猫本データーを収めました。どの時代にどのような猫本が出版されてきたか俯瞰できれば、また猫本を探している方の参考になればという思いからです。(それでもページ数の都合でかなりの本を割愛したのが悔やまれてなりません) 書きながら特に関心があったのは「作家と猫の関係」です。なぜ動物の中で猫だけが突出して古今東西の文学者や美術家を魅了してきたのか。作家たちは猫に何を見出し、何を求めて作品を産み出したのか。拙著でその答えが出たとは思いませんし、そもそも猫とは何であるのかはまだ私にも分かりません。だからこそ猫についてさらに知りたいと思うのでしょう。

私は猫本屋として、読者が猫をきっかけとしてさらに作家のいろいろな作品に興味を持ち、本の森に分け入っていただければこれ以上の幸せはないと思っています。本書は猫と本を愛する全ての人に捧げる1冊です。

書肆 吾輩堂 大久保京
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   『猫本屋はじめました』 著者 大久保 京
  洋泉社刊 定価1500円+税 好評発売中
 http://www.yosensha.co.jp/book/b185621.html

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古本屋ツアー・イン・ジャパンの2014年を振り返って

『古本屋ツアー・イン・ジャパン』
 

古本屋ツアー・イン・ジャパンの2014年を振り返って

古本屋ツーリスト 小山力也

 毎年この時期に、どうにか切り抜けた古本屋さんと古本まみれの一年を回顧して、この場を借りて書き記しているのだが、全体的に各年を並列して俯瞰してみれば、それはほぼ同じことの繰り返しである近似値な一年一年であるはずなのに、それでも一度として同じ一年はないのである。

 昨年を一言でいえば、神保町に身も心も捧げた一年ということになるだろう。新刊「古本屋ツアー・イン・神保町」をまとめるために、神保町とその周辺で古本を売っている場所を、余すところなく調べ続けていたら、自然と神保町に入り浸ることとなってしまった。街の中に散在するおよそ百五十店を、年の初めには半分ほどすでにツアーし終えていたとはいえ、それでも残りの七十店を六ヶ月余で調べ尽くさねばならぬ状態であった。また、過去のツアー時より様相の変わっているお店や、意外に出現する新店もフォローして行かなければいけない。尚且つ店仕舞いをするお店も出て来たりするので、神保町に足を踏み入れたら一店のツアーだけでは済まずに、古書街全体の動きを敏感に察知し、本作りのための情報を更新していかなければならなかったのである。

 そんな風に苦心して街を徹底的に歩き回り、一冊の本を上梓したのだが、これはあくまでも街の一面を捉えただけであって、これで神保町の全貌が!などと愚かな主張をするほど鉄面皮ではない。これからも街は変わり続けるだろうし、お店の入れ替わりもあるだろうし、何より雲の上の事務所店がワンサカ残っているのだ。いつの日かそれらもツアーさせていただき、「古本屋ツアー・イン・神保町 完全版」を作りたいと、早くも夢見ていたりする。

 神保町に心血を注いでいる間は、それほど地方に足を延ばすことは出来なかったが、それでも釜石と八戸に足跡を残し、これでひとまず大震災以降の太平洋沿岸古本屋消息を、一通り調査し終えたことになった。久々の京都では二泊三日で腰を据え四店をツアー。札幌ではアイヌ文献に強い「サッポロ堂書店」を早い雪の中に訪れ、すっかり閉店していたと思っていた長野北部の信州中野「ブックス柳沢」に入れたのも僥倖であった。一時期古本屋不毛の地になりかけた新潟では、年末ギリギリだったためにお店に入ることは叶わなかったが、新店やブックカフェの影を捉えることに成功した。  続いて一年を通しての、首都圏での新開店と閉店のせめぎ合いを見てみよう。

 開店したのは「水中書店」「藍書店」「午後の時間割」「秋葉星雲堂PX」「古書ウサギノフクシュウ」「BOOK CAFE 二十世紀」「ちがりん書店」「書肆逆光」「東京ベンチ」「古本なべや」「古本 雲波」「狐白堂」「青と夜ノ空」「えほんのがっこう」「澤口書店 東京古書店」「Tweed Books」などが代表的なところであろうか。

 閉店したのは「國島書店」「谷川書店」「寅書房」「ほんだらけ本店」「浅草古書のまち」「赤い鰊」「新生堂奥村書店」「猫額堂」「木犀堂」「トップ書房」「なずな屋」「ひばり書店」「小林書店」「古書いとう」「山の手文庫」「ブックパワーRBS」「サンダル文庫」「中神書林」「喜楽書房」「秋葉星雲堂PX」。 

 両方に「秋葉星雲堂PX」が入っているのは、開店から閉店までの時間が極端に短かかったからである。その理由は、店内にシリアと新疆ウイグル自治区での求人募集を貼り出していたため、それが問題となり閉店に追い込まれたのである。なので結果として去年一番マスコミを騒がせた古本屋さんとなったわけだが、ただお客として通っていた私にとっては、安値の掘り出し物が多い、電気街の静かで薄暗いお店でしかなかった。

 かように様々な理由で名店や地元店たちが、蝋燭が尽きるように消えて行っている。またその一方、希望に燃えた新店も様々な営業形態で日々船出しているのが現状である。心の中に墓標のように建つ、思い出の古本屋さんは増える一方だが、現実のお店の数は減少傾向にあるとはいえ、日々勇気ある開拓店が姿を現すので、まだまだそう簡単に、古本屋事情は変わらないのではないだろうか。いや、実際に粘って粘って粘り抜いていただきたい!

 また毎日血眼で古本屋さんを探していると、街の片隅でひっそりと息を殺し、忘れ去られたように営業を続けているお店に、出会ったりすることもあった。大山「大正堂」蒲田「石狩書房」清瀬「臨河堂」押上「イセ屋」北赤羽「桐北書店」松戸新店「つなん書房」などは、特に天然記念物的で貴重な発見と自負する。粘り過ぎたために、もはや植物の域に達したお店たちであるが、今日もひっそりと古本の花を、街に咲かせているのである。

 ツアーを重ねる度に、段々と訪ねるべきお店はその数を減らして行くのだが、日々のブログは再訪問やテーマを決めてルート設定したりと、工夫しながら更新を続けている。その場合、お店の調査ではなく行動の記録が主となるため、それほどの集中力は必要としないのである。自然その比重はブックハントに移ることとなる。そうなると再訪問するお店の見方もちょっと変わり、以前は分からなかったジャンルの良さや棚の流れを発見したりすることもあるのだ。古本屋さんは、こちらの行動や心構えによって、かようにも姿を変えるものなのか!と改めて気付いた2014年でもあった。

 そしてすでに走り出した2015年。その元日に、東京の三大古本屋街である『神保町』『本郷』『早稲田』の休養する姿を堪能した後、あるお店の店頭で古い一冊の本を掴み出す。それは、椎の木社「随筆/井伏鱒二」で、驚くことに見返しに、三好達治への謝辞献呈署名が入っていたのである! これは、私が今まで掴み取って来た古本の中でも、一等貴重なものであろう! それが500円! 古本屋さんの店先には、まだまだこんな夢が転がっている! 恐るべきロケットスタート! しかしこれで早々に、一年分の古本運を使い果たしてしまったのかもしれない。それでもめげずにこれからも様々なお店をツアーして、古本を買いまくることを、ここに誓います!
『古本屋ツアー・イン・ジャパン』 2008年5月からスタートした、日本全国の古本屋&古本が売っている場所の、全調査踏破を目指す無謀なブログ。お店をダッシュで巡ること多々あり。「フォニャルフ」の屋号で古本販売に従事することも。ブログ記事を厳選しまとめた『古本屋ツアー・イン・ジャパン 全国古書店めぐり 珍奇で愉快な一五〇のお店(原書房)』と、神保町についてまとめた『古本屋ツアー・イン・神保町(本の雑誌社)』が発売中。

   『古本屋ツアー・イン・神保町』
 

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