最新病理組織学

￥8,500

• 著者 武内忠男/井出源四郎/梶川欽一郎 小川勝士/土山秀夫/大西義久編
• 出版社 理工学社
• 刊行年 1981-4
• サイズ 27ｃｍ
• 解説
  はしがき
  近年,科学研究 医療技術の進歩に伴って, 従来稀とされた疾病や不明とされ
  ていた疾病の原因, 本態が明らかにされつつある。また菌交代症や治療によ
  る病巣の変貌が多くみられるようになり、 癌の診断法も変化し,さらにウイ
  ルス性疾患も増加しつつある. これら新しい知識の修得は基礎的病理組織学
  の学習においても、また医師の診断治療の上でも、ますます重要なこととなってきている。
  って、既刊の病理組織学の教科書をみると,新しい記載としては、わずかに
  細胞に関する電子顕微鏡的基本知識が追加されている程度の学生の基本的知
  識修得に必要な内容が主で、このような新しい医学の要請に対応しにくいよ
  うに思われる.そこで,著者らは,一般医学生の要望にも答え、同時にまた大学
  院学生や研修医などにも充分役立つように, 必要な基礎的病理組織学の新し
  てい知見を加え, 形態の観点から写真を主とした病理組織学の教科書ないし
  参考書を刊行することにした。
  このような観点から,本書は,現代組織病理学の最先端の知識をまとめ、従来
  の教科書では重視されなかった分野や新しい疾患をすすんで取り上げるとと
  もに、写真を中心とした構成によって視覚的な理解をはかり、類似疾患の鑑
  別を含めて,病理組織の所見を系統的に解説してある. 病理組織像と関連する
  応解説を対する見開きに納めるという新しい試みを採用したのは, 医学生の
  病理実習や研修医、臨床医の診断現場での便に供したいためである.本書が、
  読者諸賢にとって少しでも役立つならば, 執筆者一同の喜びはこの上ない.
  最後に、本書の刊行にあたっては,一般に稀な疾患を記載するため,内外の研
  究者から貴重な組織資料や写真を提供して戴いた。 ここに記して、厚く御礼
  申し上げる次第である.
  1981年3月
  編者 しるす
  初版 カバー（少スレ） 函（少ヤケ）蔵書印
  本体とカバーセロテープで固定