タランチュラ <珍本> 「詩人」ボブ・ディランの原点がここに! 23歳のボブ・ディランが、初めて世に問うた衝撃の処女文芸作。散文詩のような難解な内容ながら、ディラン独自のイマジネーションですくいとられた現実が鮮烈に描き出される! 若きディランと、若き片岡義男のコラボレーションはいまなお、新鮮な驚愕を与えてくれる。ファン必読の書! 「『タランチュラ』のなかにメッセージをさがすのは愚挙だし、みんながあれほどまでにボブ・ディランに求めつづけたこたえも、ありはしない。だが、ひとりの表現者としてのボブ・ディランがなにを言おうとしているのかは、充分すぎるほどに聞きとどけることができる。」――片岡義男(訳者) 目次(一部抜粋) 銃たち、罰せられざる鷹のマウスブックとギャシュキャット/(魔女のように要領を得ない)/ただのBフラットのバラッド/音速障壁を破ることについて/フラットピックのプレリュード/浮かんでいる平底商船のマリア/映画スターの口の中の砂/狂人のコーナーをロープで囲う/著作を持たないマリアに今日はを言う/馬競走/ポケットいっぱいの悪漢たち/役立たず氏は肉体労働にわかれを告げ、レコードを吹きこむ/虎の弟への忠告/汚れた独房から反乱を見守ることについてあるいは(牢獄にキチンがない)/ブラック・ナイト・クラッシュ/聖なるひび割れた声とジングル ジャングルの朝/カウボーイ天使ブルース/サブタレニアン・ホームシック・ブルースと金髪のワルツ/ピアノ弾きはたいへんな寄り目だったがきわめてしっかりしていた