山野浩一 著、早川書房、昭和49年3月、247p、16cm
2刷 カバー付 カバー少ヤケ 本体三方経年ヤケ 線引き無し書き込み無し保存状態並本です。
表題作はニューウェイブSFの巨匠バラード作品などに影響受けた筆者の初期の傑作で、りんたろうさんにより映像化もされました。
この作品は日本の前衛SFの代表的作品としても名高く、またデュークエリントンの「A列車で行こう」がモチーフでエンタイトルされたことでも知られます。
この本のなかで個人的には、山野先生の初期の小品ですが、超能力をもった女性の逃亡を魅力的に描く「闇に星々」、ワカモノたちの青春群像の心的世界が巨大生物の出現に投影される「恐竜」が好きです。半世紀近くたっても色あせません。実は「恐竜」をどうして読みたくて、40数年ぶりにこの本を探して読みました。