平川祐弘 著、新潮社、1981年1月、327p、20cm
初版 カバー 帯付 カバーヤケ無し 帯ヤケ無し 本体天と小口少ヤケ 地ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好です。
八雲の日本での著作がいかにして生まれたか?そして何ゆえ後世に残る作品足り得たのか?それが、八雲の生い立ち・足跡・初期の作品などの考察を通じて多角的に論じられており、しかも説得力がある。こちらの思い入れもあるが、八雲の当時の息遣いさえ感じられるほど被写体に迫った著者のアプローチと文章力は紙上の論文の枠を越えている。丸で八雲の生活に密着してカメラ取材したかの如く、音と映像さえも喚起させる。それは作品の元ネタ取材の描写も同様で、例えば「生神様」のモデルとなった人物の周辺取材や、その村に著者が実際に足を踏み入れる場面は正にドキュメンタリーならではの迫力とリアリティーに満ちて感動的だ。