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著者名:西川長夫 著他の作品を見る
出版社:白水社
発売日:1981.3
380, 4p 20cm
ISBN:
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スタンダールの遺書 スタンダールの遺書の数は、彼の遺した作品の数よりはるかに多かった。 若い頃から精神の安定を欠くことの多かった彼は、度々死を想った。彼は世間からだけでなく、愛する女性にも拒絶され、時には自殺を考えた。22歳のときはそのための毒薬を友人に頼み、死を目前にした1840年には、自らを撃つための銃を買い求めている。彼は20代の終わりから、何度となく遺書を書くようになった。1828年だけで4通、1835年には10回以上それを記した。遺書だけあって、書面には様々な指示が盛り込まれた。死後出版の依頼、財産贈与、墓地の希望、原稿の遺贈。時々、死者の言葉は生きている者より力を持つ。
スタンダールの遺書