ボブ・ショウ 著 ; 蒼馬一彰 訳、サンリオ、1981年10月、230p、15cm
初版 カバー付 カバーヤケ無 本体三方少ヤケ 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好です。
北アイルランドの作家ボブ・ショウはAmazonでチェックしてみた限り、翻訳はサンリオSF文庫から数冊出ているだけの作家だ。
本作は、そんなショウを有名にしたスローガラス(正式には滞光性結晶体―リターダイトと呼ばれる)のアイディアを使った長編である。構成としては、スローガラスの発明者を主役とした長編ストーリーの中に3つの短編が「サイドライト」として組み込まれている。解説にも書かれているが、最初に書かれたのはその短編の一つ『去りにし日々の光』である。このタイトルはアイルランドの詩人トマス・ムーアの詩の一節からとられていて、小説自体なかなか詩的なところがいい。