吉阪隆正 著、相模書房、260p、23cm
ヨゴレあり
吉阪隆正が「かんそうなめくじ」の名を借りて人類や文明について語る「かんそうなめくじの弁」3編を柱に、自伝的「わが住まいの変遷史」他の論文や、夫人、妹による回想、未発表写真を収録。
■目次
・かんそうなめくじの弁 1966年 日本万博に期待する
五本目の脚/不信の逆手
・日本の都市・世界の都市
世界平和は相互理解から/私のヨーロッパ歴史解釈/文化人類学からの比較/住居形態からの比較/先進国日本
・かんそうなめくじの弁 1971年 月は西から東に向かう
五年目にまた/ツーテンジャックのルール/一次元の世界をつくる馬鹿/いのちのためのくらしの害/知恵を働かすほど困るようになる/一度にひとつしかできないこと/月は西から東に向かうこと
・大学と国際交流-個人的体験を通じて
親が国際交流の仕事に従事している時の子供の立場/留学生/遠征/招聘、交流/国際会議/建築の分野で/ツーリスト・ビューロー
・かんそうなめくじの弁 1976年 五本目の脚
変身/日出づる方を大切にせよ/科学は限定された世界像/知と別の友愛
・わが住まいの変遷史
誕生の前後/幼年期の頃/少年期頃のテリトリー/ジュネーブのお屋敷で/下宿時代/1945年5月25日焼失/同居から単居まで/もう一つの経験/「薩摩会館」での二年間/アルゼンチンでの二年間/百人町の改装と拡大/ボストンでの転機
・兄のこと 川久保よし子
・かんそうなめくじの妻 大いに語る 1982年 吉阪ふく
・あとがきにかわって 三宅豊彦