斎藤磯雄 著、小沢書店、昭和59年10月、327p、22cm
初版 函 帯付 函ヤケ無し 帯ヤケ無し 本体三方ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好です。
この随筆集を購読したのは、斎藤氏がヴィリエ・ド・リラダンの「残酷物語」の訳者であったからである。
あんなにマイナーで素晴らしい本の訳者は、さぞかし拘った人だろうと思っていたが、この本はその期待を
裏切ることなく高踏的な内容であり、斎藤氏がリラダンの訳者である以前に、生得的にダンディーな生き方や
考え方を粋と考える人であったことを確認することが出来て嬉しい。
とは言え、斎藤氏はもう故人でありこの本も絶版であるが。。。状態の良い中古本が手に入り、読書の
悦楽にしばし浸ることが出来て満足である。