錫村満 著、汐文社、1986年、219p、20cm
カバー(ヤケスレくすみ)。小口ヤケ
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はじめに
昭和二十年八月六日広島に、そしてわずか二日おいて九日に長崎に原子爆弾が投下された。
筆者は広島の南方海上三キロメートルをへだてた甥島にいて、その炸裂をこの眼で見て、何秒か後でその爆風である熱風に出合うことになった。
その直後から約一カ月、救護と防疫のため市内を駆けまわり、九月上旬に兵役が解除され、筆者の本来の職場である名古屋鉄道病院外科に帰った。
ところがすぐ後の九月下旬から突然高い熱を出して倒れた。熱は連日四十度から四十二度におよび、てっきり広島で見た原子爆弾症に違いないと思いこみ、生存を諦めていたが、二カ月ほどで立ちなおることができた。
その後、国鉄名古屋工場の診療所、有珠の結核診療所をへて国鉄を退職し、郷里に近い新潟県寺泊町で町医者としての六年間を過ごした後、昭和三十二年、母校名古屋大学医学部へ帰った。
戦後十三年間ほど私は広島で見聞きしたことどもを忘れたいと思いながら生きてきた。
しかし幸いなことに三人の男の子は満足に育ち、八人の孫をもつ身になった。
(以下略)
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