池内紀 編訳、岩波書店、2019年10月、363p、15cm
14刷 カバー付 カバーヤケ無し 本体三方ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好の美本です。
ウィーン世紀末の芸術というとクリムトなどの絵画やモーザたちのウィーン工房の工芸品などに関心が行きがちです。文学作品は言語の壁がありなかなか近づけないのですが、この撰集ではそれをぐっと近づけてくれました。 世紀末の作家の珠玉の短編作品が集められています。これだけの著者の作品を池内は2年かけて翻訳出版したということですが、労作ともいえるでしょう。特にヨーゼフ・ロートの「フェルメライアー駅長」は素晴らしい。すっかりロートの魅力に取り憑かれ、その後数冊購入して今も読み続けています。