寺山修司 著、白水社、1993年2、227p、20cm
〔新装版〕 初版 カバー 帯付 ヤケ無し 帯ヤケ無し 本体三方ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好の美本です。
「劇」という現象を通じて、世界そのものになってしまう手段としての演劇について、観客は顔を持ち、名乗るといった出逢いの中に同一化を見出すべきであり、俳優は「呪術師」として観客と関わり合いを持つ存在であるべきで、劇場は「劇的な出逢い」が生成される「場」のイデオロギーだと語り、戯曲は、「文学としての戯曲」をもう1度人間を使い現場検証するのではなく、台本は例えば地図の様なもので、虚構を共有し、相互的に1つのドラマを生成してゆくものであると、天井桟敷の『奴婢訓』、『盲人書簡』等を例に取り論じた、寺山修司の演劇論。