福永武彦/菅野昭正・解説、曽根博義・年譜、著書目録編、講談社 講談社文芸文庫、1994年
初版 文庫版 現代日本のエッセイ カバー端ヤケ、スレ 小口ヤケ -作家としてのみならず学究・評者として非凡であった福永武彦が、深く心の裡に愛した文学者に就て自ら記した文章を蒐めて「意中の文士たち」と名づけたエッセイ集上下巻のうち、上巻を収める。鴎外・漱石・芥川・荷風・谷崎・梶井基次郎・中島敦、そして川端康成への、いわば福永武彦の「感謝の現れ」をオマージュとして捧げた文章である。(紹介文) 11編収録 -序/鴎外・その野心、鴎外・その挫折、鴎外集解説、漱石三部作について、芥川龍之介小論、荷風の「花火」の一節について、「夜」の藝術家と「昼」の藝術家、梶井基次郎・その主題と位置、中島敦・その世界の見取図、川端康成集解説、末世の人/初出一覧/菅野昭正「人と作品」、曽根博義・編「年譜」、曽根博義・編「著書目録」