野家啓一 著、講談社、1998年1月、325p、20cm
1刷 カバー 帯付 カバーヤケ無し 帯背少ヤケ 帯両面ヤケ無し 本体天極少点シミ(7ヶ所) 本体三方ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し <月報>付の保存状態良好です。
20世紀流行語大賞の候補に必ずあがるだろう、と作者が揶揄する「パラダイム」なる概念と、クーンの業績をきわめて明晰に整理した一冊。
科学理論の内在的読解だけでなく、その外在的条件──「科学者共同体」との連関など──をも含めて科学史はなされるべきだというクーンの主張を、反クーン派との比較対照から明確にしてゆくうちに「通訳不可能性」や「デュエム-クワイン・テーゼ」まで理解できてしまうという素晴らしさ。
クーンのみならず科学哲学全般に目が行き届き、その方の入門書としてもよい。「パラダイム」という語を時折使ってるけど、どんな意味か実はよくわかっていない、といった人にもお薦め(私がそうでした)。