真鍋俊照 著、筑摩書房、2002年8月、327p、15cm
1刷 カバー 帯付 カバーヤケ無し 帯背表紙側の背角下から上に7割程キレあり 本体小口下に横に少シミ 本体三方ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好です。
立川流といってもそもそもが真言密教の一派であるので、真言宗の教えや修行法の知識がないと本書を読み通し、理解するのは難しいと感じた。それだけ内容は本格的。別の言葉で言うならアカデミック。少なくとも『理趣経』や空海のいくつかの著作を読んだうえでないと、何のことがさっぱりわからん、ということになりかねない。真言密教についてあまり詳しくないのであれば、レベルを落として他の書から読んだ方がいいかもしれない。立川流が興ったのは11世紀後半。空海が密教をもたらしてから三百年近くが経っていた。一方、チベットでは性的ヨーガを行じる後期密教の時代は8世紀から12世紀頃とされている。当時、日本とチベットの間で交流があったはずもなく、だとすると密教そのものの中に性へと傾斜するマグマのような力が内包されているとしか考えられない。