石母田正 著、東京大学出版会、1969年6月、484p 地図、22cm
6刷 函付 函背少ヤケ 函両面ヤケ無し 本体三方ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好です。
東大寺の荘園、黒田庄について、平安末から近世まで、どのようなことが起こったのかを、
膨大な資料に基づいて、再現し、中世社会がどのように、成立したのかを論じている。
当たり前だが、源頼朝が、鎌倉幕府を作ったから、中世が成立した、という単純な話ではない。
そこに住んでいる農民、東大寺の僧侶、新しく生まれた武士たちが、どのように考え、行動したのかを、石母田は、追い求める。
そして、平安末の源氏物語から、中世の太平記までの内容から、時代の意識の変化も論じている。
まるで、推理小説を読むように、エキサイティングで、面白い。