ブレンダン・ギル 著 ; 塚口眞佐子 訳、学芸出版社、511p、22cm
近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの生涯は、彼の自叙伝中の捏造や財団による神格化などによって謎に満ちている。ライトの友人にして「ニューヨーカー」ベテラン記者が、名作の生まれる過程や施主・社会との関わりを実証的に描き出し、天才建築家の素顔と真実に迫る。アメリカの超ロングセラー、待望の完全邦訳。
■目次
謝辞/1 現在に生きるライト/2 出生と両親の物語/3 追憶の光と影/4 シカゴへの旅立ち/5 心酔の師 サリバン/6 「手中の良き鉛筆」を超えて/7 結婚、自邸、密造住宅そして別離/8 時代の寵児へ/9 初期プレーリー住宅/10 絶賛と確執の果てに/11 分離派会館を見つめて/12 突然の破局/13 苦悩と帰還/14 タリアセンの惨劇/15 太平洋を隔てて/16 痛み多きブロックへの挑戦/17 火宅の人/18 実り少なき時代/19 虚勢を糧に/20 ライト復活/21 ジョンソン・ワックス物語/22 ユーソニアン住宅誕生/23 忍び寄る大戦/24 大統領執務室にて/25 波乱のグッゲンハイム美術館/26 多作時代のフェローシップ/27 敬虔なるユダヤ寺院ベス・ショーロム/28 大規模公共プロジェクトの夢/29 老年期点描/30 永遠の天才魔術師/訳者あとがき/原註