佐藤康邦, 三嶋輝夫 編著、日本放送出版協会 放送大学教育振興会、2010年3月、224p、21cm
1刷 カバー付 カバーヤケ無し 本体三方ヤケ無し 線引き無し書き込み無し 保存状態良好です。
三嶋教授によるギリシャ哲学の部分は、一言でいえば高校倫理の少し詳しい復習みたいなもの。プラトン、アリストテレスは一歩詳しい。自分的には、プラトン「国家」の正義論の紹介が面白かった。星三つ。
関根教授の旧・新約聖書の哲学的解釈。これはすごい。レベルも最高級。ラジオ放送とともに必読・必聴の価値あり(ただし、著者との相性の良し悪しはあるかも)。なるたけ「旧約聖書の思想 24の断章」(講談社学術文庫)、「倫理思想の源流――ギリシャとヘブライの場合」(東大出版会)を併読すべきと思う。(投稿者自身、まだ完読していないが)星5つ。
谷教授のヘレニズム及び教父・中世の哲学部分は、まったく理解できなかった。おそらく相当深くキリスト教に浸った、信仰心ある人でなければ理解できないと思う。放送大学の単位を取るために繰り返し読んだが、…ダメだった。最後は、何とか単位にしようと、丸暗記を試みたら、途中で気が狂いそうになった。んで、止めた。ストア派への関心を起こさせてくれたのとアウグスティヌスの面白さの一端を知れたので、何とか、星2つ。