中央幼児教育研究会編/編集代表・山田巌雄、学芸図書、昭和34年、214, 3p、19cm
裸本。本体ヤケ。小口頁ヤケ
--まえがき
幼児のことばに関する研究は、欧米各国においても、特に終戦後のこの十数年の間にー幼児教育の全般にわたる、最近の新しい傾向と相まってー実に飛躍的にすすんできました。
この影響はわが国の幼児教育の面においても、ハッキリと現われてきています。
四年前に文部省から出された「幼稚園教育要領」の「言語」の領域に示されている「幼児の発達上の特質」や「望ましい経験」を見ても、そこに現われているとりあげ方は、一つには最近のこうした傾向にもとづいているのです。
わが国において幼稚園教育が始まってから八十年になりますが、最近のこの変わり方は明治三十二年の「幼稚園保育及び設備規定」や、大正十五年の「幼稚園令」以来用いられていた「談話」という名称が「言語」と置き替えられたというようなものでは、けっしてありません。
それならば、幼児のことばの指導はどうあるべきであろうか、幼児のことばの指導の目標および指導の内容や方法をどう理解し、どう実践したらよいのかということは、いまや私たちに課せられている新しい課題であります。幼児のことばの指導について新たな角度から考え直すことが、保育者に対して切実に要求されているのです。
元来、ことばの習得は、幼児にとって、ただ単なる交や伝達のための道具としてだけに必要なも
のなのではありません。また、小学校以上で行なわれる「国語」の学習のように、教科学習として行なわれるものでもありません。
幼児のことばの習得は、幼児の心理的、生理的発達に伴いながら、幼児の日々の生活の中でつちかい育てられるものです。その上ことばは、幼児にとって、個人的には、知能を伸ばし、理解力を高め、思考力を深め、情緒の分化を助け、発表力を養い、社会的には、対人関係のわくを広げ、ひとと意志を通じ合い、社会生活への適応を助け、文化の伝承のための仲だちともなるものであります。
それでは、どうしたら幼児のことばの指導を正しく行なうことができるのでしょうか。
この書は、保育の実際の場で、幼児のことばの指導に当たる場合に、直接的に役だつことを念願として作られたものであります。この本を、これからの幼児の「言語」の指導に少しでも役にたてていただければ、これにこした喜びはありません。
なお、本書の企画には、日名子、村石の両氏と私が当たった。
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