泉鏡花 著 ; 東雅夫 編柳田國男 著 ; 東雅夫 編、筑摩書房、2013年8月、590p、15cm
1刷 カバー 帯付 カバーヤケ無し 帯ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好です。
霊峰白山の麓、加賀(石川県金沢市)出身の鏡花は白山信仰、俗にいう「白信仰」の人だったと言われています。(対する「黒信仰」とは熊野信仰)。旅をすることの多かった鏡花の人生で、転機となった後藤宙外らとの文芸革新会の講演旅行でも、伊勢の神域付近である、桑名を舞台にした「歌行灯」を著したように、「白信仰」の伊勢までは行っても、熊野には足を延ばさなかったのは「黒信仰」の領域を意識していたというような説もあるそうです。白山信仰の総本山、白山比咩神社の御祭神、菊理媛神(キクリヒメガミ)は「古事記」には不出ですが、「日本書紀」に少しだけ登場します。「ククリヒメ」と読まれることもあり、万事を「くくる(まとめる)」とも…。天照皇大神の伯母であり養育係、そして「オシラさま」でもあると言われています。晩年の鏡花の大作「山海評判記」とオシラ神の伝説は密接な関係があると思われます。