高橋修 著、ひつじ書房、2015年2月、377p、22cm
1刷 カバー 帯付 カバーヤケ無し 帯ヤケ無し 本体三方ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好の美本です。
明治期に探偵小説や冒険小説が翻訳されたとき、どのようなバイアスがかかったか、切り落とされたものは何か、付け加えられたものがあるのかといった問題を、原典との照合によって明らかにした研究書である。
ヴェルヌ『地底旅行』(三木愛華・高須墨浦訳)、『冒険奇談十五少年』(森田思軒訳)、キャサリン・グリーン『贋金つかひ』(坪内逍遙訳)、ユゴー『探偵ユベール』(森田思軒訳)、『ロビンソン・クルーソー』の幕末から明治期の種々の翻訳、バーネット『小公子』(若松賤子訳)などが扱われている。
主として探偵小説と冒険小説。
当時の日本人の概念では訳せなかった/理解できなかったものがあったり、理解できるように補足しなければならなかった事柄などが浮かび上がってくる。
翻訳という作業の点検を通して、当時の日本人の頭の中がのぞきこめ、きわめて刺激的な研究であった。