大岡信 著、岩波書店、2017年9月、413p、15cm
1刷 カバー 帯付 カバーヤケ無し 帯ヤケ無し 本体三方ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好の極美本です。
著者大岡信(1931-2017)が、著書『紀貫之』(1971年筑摩書房刊)いらい日本古典詩歌を本格的に読みはじめ、そこに深く分け入るなかでふと見いだした日本文学なるものを通史的にとらえられうるひとつの対概念「うたげ」と「孤心」――本書ではその着想にもとづいての古典詩歌の読みなおし、そしてそこから生まれる日本文学史全体の捉えなおしへの予感がある種興奮をもって提示されています。
とにかく、日本古典詩歌の面白さを、書きながら発見し、発見しながら書いてゆくなかで、その発見の興奮が抑えきれず、書くことが楽しくて楽しくたまらないという著者の心持ちが本書から伝わってきます。(大岡 信による評論の最高傑作、2017年9月刊行の1刷です。)