金子啓明 著、岩波書店、2017年11月、300,3p、20cm
初版 カバー 帯付 カバーヤケ無し 帯ヤケ無し 本体三方ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好の美本です。
運慶作品のまなざしと、仏教者運慶自身のまなざし。両者の交点を掘り下げ、宗教的霊性と「かたち」の力を明らかにする。――運慶作品を畏敬する日本彫刻史研究者が、「まなざし」から運慶の本質に迫る。それは、彫像の視線と、僧侶でもあった運慶自身の宗教者としての視点という二つのまなざしである。興福寺の無著・世親像や金剛峯寺の八大童子像をはじめとする傑出した諸像を豊富な図版を参照しながら丁寧に掘り下げて論じることで、その宗教的背景と霊性の内実、作品の「かたち」の力、そしてまなざしと深く関わる彫刻空間のあり方を明快に読みといていく。運慶の生涯と作品の本質を、深く知り、理解したい方に最適な一冊!