フランス語版　絵本　Grain　D'aile(グランデール　わたげちゃん)

西内ミナミ　画・にしまきかやこ　西内ミナミ署名入り、こぐま社、89年

6刷　献呈署名入り

菊池寛・編　表紙・見返し・中村岳陵　口絵・扉・加納川郁之助　挿画・岩岡とも枝、早川桂太郎、河目悌二、･･･

少スレ、僅かにヤケ、イタミあるものの概ね良好

School Publications Branch Department of Education･･･

ホッチキス綴じ　52P　天地19.8㎝×左右13.8㎝ほど　2色印刷　表紙・Nan Reid(ナン・リード)

家まで追いかけられた少年（マーガレット・マーヒ）おりの中の小さなフクロウ（グレース・リチャーズ）アメリカ沿岸警備隊の巡視船「エディスト」（J.M.ラセンビー）詩「世界の王」（マーガレット・マーヒ）ほか　

ニュージーランド・スクール・ジャーナルは、1907年、教育省によって創刊され、世界で最も長く続く児童向け出版物のひとつ。創刊以来、雑誌の主目的は児童の教育と識字能力の向上であり、創刊当初はイギリス帝国の自治領としての国の立場を反映し、内容は主に海外からのものでした。しかしながら、1940年代以降は多くの著名なニュージーランドの作家や芸術家が寄稿しており、児童文学作家マーガレット・マーヒは「ニュージーランドを代表する文芸雑誌のひとつ」と評しています。創刊当初からマオリ文化に関する内容が含まれていましたが、マオリとパシフィカ（南太平洋島嶼国）の作家による広範な内容が含まれるようになったのは20世紀後半とのこと。さまざまな作家や画家の作品を楽しむことができます。

John Ruskin（ジョン・ラスキン）脚色・F・H・Lee 口絵・Yolande Ellis 画･･･

ハ―ドカバー　70Pほど　天地18.8㎝×左右12.7㎝ほど　カバー　本体クロス装　

”The　Children's Bookshelf”シリーズの1冊。初版は1940年。目次から　「宝の谷」「ドア前に現れた見知らぬ人」「キッチンへの訪問者」「兄弟たちの帰還」「真夜中の訪問」「黄金のマグカップ」「ドワーフの王」「ハンスの川への旅」「シュワルツは金メダルを目指す」「グルックが山を登る」「黄金の川の王」　ジョン・ラスキン（1819年- 1900年）は、ヴィクトリア朝時代のイギリスの博学者、作家、講師、美術史家、美術評論家、製図家、慈善家。多岐にわたるテーマの著作を残しました。ラスキンの崇拝者や研究者は数多く、ランカスター大学のラスキン図書館など多くの通り、建物、組織、施設に彼の名前がつけられています。1842年（書籍出版1851年）出版の”King Of The Golden River”（黄金の川の王）はリチャード・ドイル表紙、挿絵・リチャード・ドイル、アーサー・ラッカムという豪華な本。本書は、子ども向けに書き下ろされたものだと思います。

カバーはし・角などスレ　本文少角オレすじ　シミ　

Carlyne Blencowe、HUTCHINSON,Melbourne、1948年、1冊

ハ―ドカバー　 背クロス装　 36P 天地27㎝×左右21.5㎝ほど　

オーストラリアのどこかにあるイギリスの農場でのお話。小川をこえた丘の上にある農園にウィムジーおじさんと、サイモン、スー、馬、牛、羊、豚、犬、猫、鶏がいる大所帯が暮らしています。おじさんは夜明けとともに起きてトウモロコシ畑で働きます。サイモンは木から実をもいで、ハチの巣から蜜を集め、木を切って、鍬をふるい、牛の乳を搾ります。スーは箒で掃除して、すべての部屋の床を磨きます。みんながお気に入りの時間は日が沈む頃。ウサギは巣穴へ駆け込み、野ねずみは溝の下へ。馬のドビンに干し草、動物たちにごちそうをあげて、人も温かいスープなどいただきます。ようやく嵐は過ぎ去りました。火事が起きたり、いろいろありますが、マーケットへ行く楽しみなどもあって…。

イタミはありますが面白くてレアな絵本だと思います。

扉に記名ほか　本文余白に鉛筆記名　はし・角・のと寄りイタミ

Annette Smith　画・Meredith　Thomas、Cengage　Learning,A･･･

ホッチキス綴じ　20P　天地15㎝×左右19㎝ほど　

学校から、ジョーと一緒にケイティは帰って来ました。「もう私は学校に戻らない。学校、好きじゃないの。ママ、おうちにいたい」とケイティー。「先生はケイティーが好きだよ」とジョーは言います。お外に出かけたケイティーは「見て、この芋虫」と連れ帰ってきました。「先生、芋虫が好きだから、やっぱ学校に行く」とケイティーは言い出しました。「先生のために、学校で芋虫のお世話をするの」ですって。極めて平易な英文ながら、人と人との関わりなどしっかり描いています。

シワ　少角オレすじ　学校スタンプ　裏表紙にLevel8 Box12の書き込み

Ann&Reg Cartwright、Randam　House,Sydney、96年

36P　天地13.7㎝×左右10.6㎝ほどのミニブックス。

寒く霧深い秋の午後、ハリネズミたちが森に集まっていました。冬眠の長い眠りに備えていたのです。いちばん小さなハリネズミだけは「冬って何？」と母親に尋ねました。「冬は私たちが冬眠している間にやってくるのよ。冬は美しいこともあるけれども、危険で残酷で、とっても寒いこともあるのよ。さあ、眠りなさい」とお母さん。しかし、いちばん小さなハリネズミは眠れません。お母さんからの注意を無視して、夜になると冬を探しに抜け出し、家から離れてしまって…。アン・カートライトは、1977年頃からの4年間がレッグの絵画にとって転換期であったと述べています。この時期に、レッグは初期の作品の素朴な要素を基にして、独自のスタイルを発展させたそうです。

もとは英国ハッチンソン・チルドレンズ・ブックス社から出版された本で、本書はあとからミニ・トレジャー版として出版されたもの。

表紙・裏表紙オレすじ　角オレすじ　角・はし少イタミ　値札はがしあと

Jeff Daniel Marion 画・Leslie　Bowman、Orchard Books,N･･･

ハードカバー　カバー　40Pほど　天地26.8㎝×左右22㎝ほど　

少年時代を山で過ごし、毎日、井戸がある小屋へ水汲みに行っていた主人公。祖父が孫を喜ばせようとカラスの雛鳥を連れてきて、止まり木に住まわせていました。私は家の手伝いをしながら「やあ、クロウ」と呼びかけました。でも、祖母はカラスを嫌っていました。カラスの習性で光るものを盗んでは、あちらこちらに隠してしまうからです。

11月のどんよりした雨の朝、かがんで水汲みをしていたとき、私は「やあ、クロウ」と挨拶し忘れていました。でも、向こうから「やあ」と言われたような気が。確かにそんな気がしたんです。その後もまた話しかけてくれないかと期待しましたが、二度とそんなことはなかった。それからも毎日「やあ、クロウ」と声をかけましたが、ある朝、カラスはどこかへ逃げてしまいました。牧草地から池まで、農場のあちこちで呼んでみても帰ってこなかった。

年齢を重ねた今も私は空を眺め、すすけた斑点のような鳥が舞い踊るのを眺めるたび、つい「やあ、クロウ」と呼んでしまう。

余韻を感じさせ、いい話だなあと、しみじみ感じました。

カバー少イタミ　シミ