ルイス・マンフォード","生田勉、新潮社、558、B4
マンフォード「The City in History」(1961)の全訳本。マンフォードの思想の最終的結論を都市に託して示すところの力作。生田勉 訳。
■訳者による各章の要点
第一、二章 石器時代の儀式の場や定住地から土地集落ができるまでに、今日のさまざまな機能の発生を探る。
第三、四章 ナイル河と両河地域の古代文化により青銅器時代の宗教と鉄器時代の技術が生んだ専制君主の都市の性格を示す。
第五~八章 古代ギリシア、ローマの都市により、ヨーロッパ文化の祖型を評価する。
第九~十一章 中世の自治都市の発生と分裂をたどり、望ましい都市型を探る。
第十二、十三章 文芸復興期から産業革命まで、ヨーロッパの民族国家の商業資本主義が都市にあたえた影響を見る。
第十四、十五章 産業革命が古い社会組織を破壊し、住環境を悪化させたことを見る。
第十六~十八章 現代の都市の巨大化の条件と分散化の可能性について論ずる。