大道寺友山著、江戸後期寫
■商品詳細
【書名】 岩淵夜話 寫本
【巻冊】 半紙判一册
【著者】 大道寺友山著
【成立】 江戸後期寫
★ 38丁
★ 岩淵夜話は江戸時代中期に大道寺友山が著述したものであり、徳川家康の事跡についての説話がほぼ年代順に展開している。 写本は国立公文書館内閣文庫にも幾つかあるが各説話のタイトルは無く、一つ書きで書かれ巻なども分かれていない写本が多い。 但し同文庫の糟粕集(217-0028)に納められた2分冊には巻があり、初めの分冊は1-2巻、31話からなる家康の出生から関東入国前までを含み、後の分冊は3-5巻として36話からなり、関東入国から関が原前後、大坂夏の陣の終り迄の大御所時代の説話を含んでいる。
★ 家康の事跡や講話を通して武士道を伝えようとする友山の意図が良く著わされており、落穂集、駿河土産にある説話と同じものも幾つかある。
★ 岩淵夜話の成立は何れの写本にも記録がないが、友山の他の著書である落穂集や駿河土産、越叟夜話等に比べて最も早い時期に成立したと推定される。 理由は大道寺友山が会津藩に仕官して落度ありと追放されたのが元禄十三年(1700)で、その後武州岩淵(現東京都北区)に寓居した時に著わしたものが岩淵夜話と云われる。 更にその後正徳四年(1714)には福井藩に仕官して、その三年後隠居して1726年に没するまでに、駿河土産、越叟夜話、落穂集など著わしたようである。 写本に著述年月日の入っているのは越叟夜話と落穂集のみで、落穂集は友山の集大成の様であり、最晩年の著述となっている。
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