パージナ
東京都中央区日本橋富沢町4-6 Core-46 Bldg.
¥1,100
イーフー・トゥアン : 著 ; 片岡しのぶ, 金利光 : 訳 ; 松田行正 : デザイン、工作舎、1・・・
初版、 カバー
序
第1章 愛玩物はなぜ成立するか
人間は、力をふるわずにいられない
芸術活動にかくされた支配力
第2章 生命を消費する悦楽 宮殿
子どもは破壊の快楽を知っている
生命を犠牲にしてそびえる洛陽の都
人間を消費するのが最高の贅沢
権力者は「機械」を好む
第3章 人間の力と気まぐれが作る自然 庭園
人間の手が作るもうひとつの自然
理想世界のランドスケープ
建築術と造園術の共同戦術
庭園は空想の舞台空間でもあった
驚きと気まぐれを楽しむ唯美主義者たち
第4章 反自然の世界に遊ぶ 噴水と植物
噴き上げる水と遊ぶ
水の美とドラマを演出するヴィラ·デステ
ヴェルサイユはいかにして「水の都」になったか
身分と富を象徴する異国の植物たち
樹木を刈り込み造形の妙を楽しむ
植物を自在にあやつる東洋の盆栽術
鉱物でできた樹木に永遠性をたくして
第5章 野生動物から愛玩動物へ 動物園
自然の荒々しい力を野生動物にイメージする
フピライハンに侍る猛獣
人間も見世物だった!
動物園で優越感を味わう現代人
エデンの園に欠かせない植物と動物
第6章 愛か残酷か 金魚と犬
ベットの去勢はなぜ平然とされるのか
愛情の背後に「食肉心理」が
工芸品のように作られた金魚
家畜の作り方
狩猟犬だったテリア、ブードル、スバニエル
ベキニーズはどうして可愛くできあがったか
「血統書」の無残な舞台裏
優しさと冷酷の洗礼を受けてきた犬
人間の愛情の限界
第7章 母性に棲みついた矛盾 子どもと女
宮廷のセックス·ベット、ルイ一三世
「母と息子」に投影される男と女
屈辱が最高の栄誉だったハーレムの女たち
騎士は貴婦人のアクセサリー
男の天使であり奴隷だった子どもよ
第8章 恐るべき人間ペット 奴隸と小人、阿呆
差別を正当化する神話はかならず作られる
有用な備品·便利な道具の奴隷
最新ファッションは、黒人少年と小犬を連れて
無自覚の優越 いじめ、からかい、甘やかし
俗世の全能者に忠誠をつくす宦官
遊び心はヒューマン·ペットすら作る
ピョートル大帝が楽しむ愚者の宴
第9章 愛と力による創造へ
不平等だから成立する優しい関係
優越者が望みと意志を実現できる小宇宙
[ほか]