i伊波普猷、平凡社、昭和48年/51年、18×12cm、2冊
函ヤケシミ、パラフィン付き、本文小ヤケ、小書込み線引きあり。
『をなり神の島』は、沖縄出身の民俗学者・伊波普猷(いは・ふゆう/1876~1947)の代表的論文集です。
表題にもなっている「をなり神」の「をなり(おなり)」とは、〈琉球方言で、エケリ(兄弟)に対して姉妹をさす語で、一般に、姉妹には兄弟を霊的に守護する力があると伝え、その霊性を表して、おなり神とよぶ〉(同「ニッポニカ」「おなり神」の項)。著者によれば、〈女性を男性の上に置く言表し方が、南島全体の習わしであった〉といい、〈女子は祭事に携わったので、女人の権力が存外強かった〉と言います。なぜ「神」かといえば、女性には神秘的な力があると認められ、〈故郷を離れた男子には、をなり神が始終つきまとって、自分を守護してくれるという信仰があった〉のだとか。ゆえに船出の際は、姉妹(いない場合は従姉妹)の髪の毛や手拭いを携えたそうです。
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