他人(ひと)まかせの自伝 : あとづけの詩学 パリのカフェの小さなテーブルで、ふと耳元によみがえった亡き父の声。それは夢で聴いた声であり、そこからある物語が生まれた──。現代世界文学の旗手として注目される著者が、自作を手がかりに創作の契機を綴ってゆく。フィクションと現実を行き来するように語られるエッセイは、それ自体ひとつの作品として豊かな味わいをもつ。
PICCOLI EQUIVOCI SENZA IMPORTANZA Toru ni taranai chisana ikichigai
アントニオ・タブッキ 著 ; 和田忠彦 訳、河出書房新社、2017.4
256p 20cm
978-4-309-20725-4