楊州周延、版元:小林鉄次郎、明治19年、36.4cmx25cm
経年によるヤケ・小シミ・小ジワが有ります。
●東錦昼夜競(あずまにしきちゅうやくらべ):
周延が明治19年(1886)に制作した、神話から江戸時代にかけての様々な歴史、伝説、妖怪譚などを題材とした錦絵50枚のシリーズ作品。
昼と夜に分けて、上段に文章(講談・軍記の要約)と武将・公家・僧侶・怪異など、ストーリーの核となる人物を描き、
下段に歴史絵・人物絵の大場面を展開し、英雄,美女,武将,怪童など多彩な人物を描いた物語性のある構成が特徴的。
本作では、上段に源頼光と妖怪、文章で頼光が金太郎を見いだす由来と、金太郎がのちに「頼光四天王」の一人坂田公時となる伏線を記し、
下段に山姥に育てられた幼い金太郎と周囲の猿が鮮やかに描かれています。
●絵師:楊州周延[ようしゅう ちかのぶ 天保9年(1838年)- 大正元年(1912年)]
本名は橋本直義(はしもと なおよし)、越後国高田藩の江戸詰下級武士の家出身。
画業の初期には歌川国芳に師事して一寿などの画号を用いて武者絵や役者絵を描き、
その後、歌川豊国(三代),豊原国周に師事し、最終的に「周延」の号を名乗った。
幕末の動乱期には、上野彰義隊に加わり政府軍と戦った経験を持つ。
明治維新後は画業に専念し、伝統的な浮世絵の技法を受け継ぎつつ、激変する明治の世相を描き続けた。
皇室の行事や上流階級の女性の生活を描いた時代風俗画や美人画を得意とし、
幕末から明治にかけての社会風俗史を知る上で貴重な作品群を多く残しました。
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