上田朗 筆、昭和33年(1958年)4月8日消印、1枚
中央に折り目。官製はがき。宛先 「仙台市東一91 ら・めーる画廊内 宮城輝夫 様」「福島市花園町24 八代方」、裏面横書き二十五行完。「安直な50円酒蔵が見当たらないので、行き当たりばったりにトリスバーに入ったら、デキシーやホットジャズのLPが沢山あったので嬉しくなり、片っ端からかけました。一人だとつまらなくなって来るので深酒の心配はありません。馴染を決して作るまいと思います。 乾いた風が毎日強い。火災注意報が出てます。今日昼火事出ましたが、何だ、つまらない、すぐ消えてしまいました。そのすぐ后地震。この風の様に乾いたカサカサした街ですが、奥さんの仰言った様に確に人情は良い所の様です。一人で居るとツイ険しくなるものですが、相手の物腰と素朴な国なまりをきくとこちらも角がとれ「やらっちゃナイ」てなことになります。 風光明媚な土地ですが、まだ全然近郊をして居りません。自転車が届いたらスグ探検を開始しようと思っています。 20坪の図工教室と3坪の私室と8坪の仕事室を貰いましたので、下宿は3畳ですが、学校の方で絵は描けると思ひます。修道院のシスターメリーと面会しました。凄い別ピンです。首をかしげて語るその唇を見て居ると、私はハカなくなります。もう二度とは会えぬらしいです。 乱文多謝。奥さん光ちゃんによろしく。」。上田朗 1931-1992、仙台生まれ。美術家、版画家。宮城県仙台第二高等学校、東北大学理学部卒、福島市の桜聖母小学校教諭。37773-aya(保管先 廻廊 file)
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