伊藤要太郎校訂、鹿島出版会、x, 311p, 図版[2]p、22cm
シミ
建築物の各部の比例を「木割」といい、このような比例は時代によって変化し、各時代それぞれ特定の比例を持っている。そのため建築史家が年代を推定する要点となる。
本書は、東大建築科教室所蔵の「 匠明 」と題する木割書の復刻、解説版。慶長13年(1608)の平内政信、同15年の平内吉政の奥書があり、桃山時代に書かれたもので、完備した木割書としては日本最古のもの。日本建築の意匠を分析的、歴史的に研究する一番の足がかりとなる。「匠明」と「匠名五巻考」の2分冊。