角田義治 著、永田書房、昭和52年7月、198p、19cm
初版 カバー付 カバーヤケ無し 本体三方少ヤケ 線引き無し 書き込み無し <磯ロ見返しに個人の小印ありますが、>保存状態良好です。
最近りっぱなお仕事をなさった方があるのですよ。それは狐火についてなのですね。その方は古来の伝承的な狐火の民俗学的な資料をたくさん集めた。それからいま見ているという人のところを歩き回って、いろいろと聞き込みをした。そうすると、ある特定の場所で狐火が出ていることが分った。だいたい川沿いなんですね。[…]そういうところで出そうなところを自分で歩き回って、とうとう最後に栃木県那須郡の鳥山町で自分で体験したのです。見たら、特殊な光学的な[不知火]現象ですから、こんど自分で実験して狐火をつくり出した。さらにその人はドイツに行ったのです。[…]このようにあらゆる点から狐火の研究をやったのです。王子の狐火なんて有名ですけど、昔から、狐火なんでそんなものはないと、全部否定されていたわけですが、その実体を明らかにした。そういう研究なのです。その方は角田義治という人で、いまはやめておられるようですけども、元は高校の先生だった人なのです。[…]これは非常におもしろい本ですね。