酒井隆史 著、青土社、2011年12月、734, 6p、20cm
1刷 カバー 帯付 カバーヤケ無し 帯ヤ 帯背下少キレとオレあり 本隊三方yクァケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好です。
読了し、たまらなくいとおしさに駆られている。
興趣の赴くところ突っ込んでゆきその迷路のような時空を、
行きつ戻りつしながら抜けてゆくような素敵な経験だった。
そこにもっととどまっていたいという気分は大冊ならではの醍醐味だ。
引用されている厖大な資料を乾いた抒情をたたえた文体で繋いでゆく。
漂うのは闘う意思が仕込まれてあるがゆえの哀愁だと読んだが。
ここにある古地図に触発されて一度ならず現在の街路にさ迷い出てしまった。
そういうインパクトがこの書物にはあった。
本論から外れるが、焼け跡派の陽性の感性と逸見直造のサンフランシスコ大地震体験(p.420)
という洞察は小生の震災経験からも圧倒的に同意する。