出水活久著、出水活久、昭和56年、83p、19cm
表紙ヤケ。小口少ヤケ
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一.私の生い立ち
私は昭和十四年九月一日朝鮮平嬢府で六人兄弟の末っ子として生まれた。昭和二十一年、終戦と同時に引揚げて来たが、この時私は六才であった。
引場船に乗るために平嬢から仁川まで歩いたのだが、これは大変な事であった。
平嬢から仁川まで何十キロあるか知らないが、とにかく歩く外なかった。それも昼間歩く事ができれば何という事はないが、昼間歩けば米兵に捕えられてしまう。
一度三十八度線の所で米兵に銃をつきつけられホールドアップと捕えられたが。
幸いな事にこの時は、兄の一人が英語を話す事ができたので事情を話して直ぐ釈放してもらう事ができた。
めないながら、この時朝鮮を南北に区別する三十八度線の白線と三十八という文字が道路上に書かれていた事は忘れる事はできない。
このように昼間歩く事は大変危険であったので、昼間は山の中隠れていて夜暗くなってから歩いた。
なにしろ当時六才のころである。
(以下略)
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