Jeff Daniel Marion 画・Leslie Bowman、Orchard Books,N・・・
ハードカバー カバー 40Pほど 天地26.8㎝×左右22㎝ほど
少年時代を山で過ごし、毎日、井戸がある小屋へ水汲みに行っていた主人公。祖父が孫を喜ばせようとカラスの雛鳥を連れてきて、止まり木に住まわせていました。私は家の手伝いをしながら「やあ、クロウ」と呼びかけました。でも、祖母はカラスを嫌っていました。カラスの習性で光るものを盗んでは、あちらこちらに隠してしまうからです。
11月のどんよりした雨の朝、かがんで水汲みをしていたとき、私は「やあ、クロウ」と挨拶し忘れていました。でも、向こうから「やあ」と言われたような気が。確かにそんな気がしたんです。その後もまた話しかけてくれないかと期待しましたが、二度とそんなことはなかった。それからも毎日「やあ、クロウ」と声をかけましたが、ある朝、カラスはどこかへ逃げてしまいました。牧草地から池まで、農場のあちこちで呼んでみても帰ってこなかった。
年齢を重ねた今も私は空を眺め、すすけた斑点のような鳥が舞い踊るのを眺めるたび、つい「やあ、クロウ」と呼んでしまう。
余韻を感じさせ、いい話だなあと、しみじみ感じました。
カバー少イタミ シミ
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