兪辛焞 著、東方書店、2002年、768p、A5判
激動期における中日両国の思惑を綿密に検証!
1911年の辛亥革命勃発以後、中国では清朝・軍閥・革命派の争いに、これに干渉して権益獲得を目論む日本の政府・軍部・財界・大陸浪人、さらには欧米列強などの思惑が錯綜し、複雑な国際外交が展開された。本書は、激動する政治情勢に伴って激しく揺れ動いた中国・日本間の外交の全容とその目的・駆け引きを、日中双方の新たに発掘された資料を駆使して綿密に跡づける畢生の大著。引用される豊富な資料から、利権獲得をめぐる諸勢力間の虚々実々の牽制、火花を散らす攻防など冷徹な国際政治。
構成
はしがき
第1章 辛亥革命の勃発と中日外交
第2章 南京臨時政府と中日外交
第3章 日本の満蒙政策と閩浙沿岸浸透
第4章 北京政府と中日外交
第5章 孫文の訪日と中日外交
第6章 第二革命期の中日外交
第7章 第一次世界大戦の勃発と中日外交
第8章 洪憲帝制と中日外交
人名索引