奈良県教育委員会、1977-1、9p図版12p、26cm
東大寺西面大垣跡発掘調査概報
I. はじめに
この調査は史跡 「東大寺旧境内」 において 「奈良県労働者住宅生活協同組合」 が分譲住宅建
設の現状変更を申請したことに関連しておこなった事前調査である。調査は奈良県教育委員会
が国庫補助による緊急調査として予算200万円で実施し, 発掘の作業には奈良国立文化財研究
所平城宮跡発掘調査部が協力した。 調査地は奈良市今小路町45-1, 51-1, 今小路裏368-2, 雑司
町字二ツ池371-1の駐車場跡で,転害門と焼門 (西面中門) のほぼ中間に位置し、東大寺西面大
垣および平城京東京極大路の東半部にかかると共に, 内部には塔頭正法院が近世末まで存在し
た地点にあたる。発掘調査は昭和51年4月21日より6月23日までおこなった。 発掘面積は335m
申請地5000mに対しては約6%にとどまった。
少ヤケ