アダム・スミス 『哲学論文集』 バーゼル版 1799年 / Smith, Adam, Essays on Philosophical Subjects. Basil, James Decker, 1799.
アダム・スミス、1799
Basil edition. 8vo, [iv], cxviii, 313pp, contemporary half-calf, marbled boards, marbled edges
死期が近いことを悟ったアダム・スミスは、友人であり遺言執行人であった地質学者ジェームズ・ハットンと物理学者のジョゼフ・ブラックに、原稿の焼却を依頼しますが、そのうちでスミスが公表に値すると判断した哲学、物理学、天文学など幾つかの原稿はハットンとブラックに委ねられました。
スミスの死から5年後の1795年、これらの原稿がハットンとブラックの手により遺稿集「哲学論文集」として出版されました。この書は、スミスの生前に刊行された「道徳感情論」、「国富論」に続く第三の著作と評されています。
「哲学論文集」に収められた多くの論文は、「道徳感情論」の出版以前に執筆されており、本来は包括的な哲学の歴史を扱った大著としての出版を予定していたといわれています。ただ、その扱うテーマの膨大さゆえに、その構想された大著はスミスの死により出版には至らなかったといわれています。
「哲学論文集」は、1795年のロンドン版初版につづいてダブリン版が刊行されました。さらにその4年後の1799年にはストラスブール版と本書であるバーゼル版(トゥルナイゼン版?)が刊行され、翻訳版であるフランス語版も1797年に刊行されました。
参考文献:水田洋ほか訳『アダム・スミス哲学論文集』1993年 名古屋大学出版会
¥132,000
Basil edition. 8vo, [iv], cxviii, 313pp, contemporary half-calf, marbled boards, marbled edges
死期が近いことを悟ったアダム・スミスは、友人であり遺言執行人であった地質学者ジェームズ・ハットンと物理学者のジョゼフ・ブラックに、原稿の焼却を依頼しますが、そのうちでスミスが公表に値すると判断した哲学、物理学、天文学など幾つかの原稿はハットンとブラックに委ねられました。
スミスの死から5年後の1795年、これらの原稿がハットンとブラックの手により遺稿集「哲学論文集」として出版されました。この書は、スミスの生前に刊行された「道徳感情論」、「国富論」に続く第三の著作と評されています。
「哲学論文集」に収められた多くの論文は、「道徳感情論」の出版以前に執筆されており、本来は包括的な哲学の歴史を扱った大著としての出版を予定していたといわれています。ただ、その扱うテーマの膨大さゆえに、その構想された大著はスミスの死により出版には至らなかったといわれています。
「哲学論文集」は、1795年のロンドン版初版につづいてダブリン版が刊行されました。さらにその4年後の1799年にはストラスブール版と本書であるバーゼル版(トゥルナイゼン版?)が刊行され、翻訳版であるフランス語版も1797年に刊行されました。
参考文献:水田洋ほか訳『アダム・スミス哲学論文集』1993年 名古屋大学出版会