宮野武雄・著、鉄道貨物協会、昭和33年発行・非売品、257頁、タテ180ミリ×ヨコ125ミリ、1冊
終りに から「私が輸送を仕事とするに至ったのは大正8年4月で(中略)それからもう40年になる。その間貨物の現場にもいれば、鉄道局にもいた。本省の生活も長かったし、昔の事務所に相当する管理部にもいた。自動車行政の仕事もした。(中略)この小編はその間に生きて輸送を仕事とした一市人の随筆に過ぎない。しかし、私の念願とするところは40年の輸送生活を育んでくれた人たち、たとえば「高島のじいさん」にしても「村上のおじ」にしても、また「中川金次郎」にしても、私が書き留めなければ総て消え、忘れられる人たちなのである。(中略)つまり輸送の陰に生き、消えて行った総ての人たちの表微なのである」
著者は大正8年に国鉄に奉職し、以来40年輸送関連の仕事に従事した人物。本書は回想録と輸送にまつわるよもやま話を綴ったもの。
謹呈本。見返しに筆で宛名、署名あり
背表紙にヤケ、小口ほかにシミ、イタミがあります。ページ内は経年からみて良い状態です。
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