松方冬子編、東京大学出版会、2019、vii, 344, 11p, 図版 [4] p、22cm
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東・南シナ海域における前近代の外交の現場を、多種多様な一次史料を明確に実証し新しい世界史像に迫る。特別な様式を持たない国書という文書とは何かを正面から問い直し、さらに多様な通航証の実例を明らかにすることによって国書との関係性を読み解く。実態から考察する外交の世界史に挑む。
【主要目次】
総論 国書がむすぶ外交――一五-一九世紀南・東シナ海域の現場から和文脈の世界史をさぐる(松方冬子)
第一部 国書の世界
第一章 別幅と誤解された勅書――日明関係における皇帝文書をめぐって(橋本雄)
第二章 豊臣期南蛮宛て国書の料紙・封式試論(清水有子)
第三章 一八世紀末から一九世紀前半における「プララーチャサーン」――ラタナコーシン朝シャムが清朝および阮朝ベトナムと交わした文書(川口洋史)
第四章 一五、一六世紀の教皇庁における駐在大使制度――「生きている書簡」による外交(原田亜希子)
コラム1 「国書」という語を考える(木村可奈子)
コラム2 天正二〇年の小琉球宛て豊臣秀吉答書写(岡本真)
コラム3 徳川将軍の外交印――朝鮮国王宛て国書・別幅から(古川祐貴)
コラム4 一八世紀後半王朝交代期におけるシャムの対清国書(増田えりか)
第二部 国書の周辺としての通航証
第五章 運用面からみた日明勘合制度(岡本真)
第六章 明代後期の渡海「文引」――通商制度史的分析からの接近(彭浩)
第七章 勘合とプララーチャサーン――田生金「報暹羅國進貢疏」から見た明末のシャムの国書(木村可奈子)
第八章 朱印船時代の日越外交と義子――使節なき外交(蓮田隆志)
コラム5 日明勘合底簿の手がかりを発見! (橋本雄)
コラム6 一五-一八世紀ドイツの旅と通行証(山本文彦)
コラム7 植民地の旅券制度――オランダ領東インドにおける移動の自由と旅券(吉田信)
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