ジョン・コークレイ・レットサム 著 ; 滝口明子 訳、講談社、2002年12月、221p、15cm
1刷 カバー 帯付 カバーヤケ無し 帯ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好の美本です。
お茶(紅茶ではなくて)がヨーロッパ社会に定着しつつある頃に書かれた本です。当時、お茶に関して様々な賛否両論がありましたが、この本は文献のみならず実験や植物学的観察も踏まえた良書です。観察に基づいて緑茶とボヒー茶は同じ種類の植物であり、製法的違いや茶樹の成育環境による違いということをこの時代に検証していることは、著者の見識の高さが分かります。本の後半の解説には、この本の時代背景や著者の生涯に以降の医学的な補足事項など、読みやすく興味深い内容です。