フェリックス・ギラン 著 ; 中島健 訳、青土社、2011年5月、324, 25p、20cm
18刷 カバー付 カバーヤケ無し 本体三方ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好の美本です。
本書は、日本で一番詳しいギリシア神話関連の書籍だと思う(間違ってたらごめんよ)。ゼウス、アテナ、アフロディーテ、ポセイドン、アポロン、アルテミスなど、オリュンポスを代表する12の神々に項の大半を割いており、それぞれの神について各項を設け、語源や、起源、性格、機能、信仰、肖像について簡単に触れた後、神話伝説、従者などについて詳しく述べています。また有名な神話の中には、異説を多数載せてくれているものもあり(例:アルテミスとオリオンの恋の顛末)、もちろん世界の形成、人類の起源、火の起源などの重要な神話、またヘリオスやセレネ、プレアデスなどの天体の神々、オケアノスを始めとする水域の神々など、その他のマイナーな神々もしっかり押さえられています。
著者の神話の述べ方はやや学術的で、純粋にギリシア神話を楽しみたい人向けとは言えません。その割りに出典が記されていないので何処から出てきた話なのかわからないのが残念ですが、英雄について述べた部分より