紙芝居『新中央政府万歳』（汪兆銘が南京政府を樹立するまで）

￥300,000

• 出版社 発行元不明
• 刊行年 発行年不明（戦前）
• サイズ 30×39cm
• 冊数 一式（表紙込32枚揃）
• 状態 中古品
• 解説 汪兆銘（汪精衛：1883～1944）の少年時代にはじまり、日本への遊学、孫文との出会いを経て、南京国民政府を樹立（1940）するまでを描いた紙芝居。日支親善を目的とした国策紙芝居という見方もできよう。山あり谷ありのストーリー、変化に富む絵柄、さらには「挿込」「前景」などの仕掛けを駆使することによって、子供たちにより強い印象を与えることができる紙芝居作品となっている。中文・和文併記。
  
  寸法は30×39糎。全32枚揃（表紙込）。この他に「挿込」と呼ばれる部品が11点と、シートの前面に重ねて使用する「前景」部品6点が付属する。「挿込」はあらかじめ該当するプレートのスリットにセットしておき、場面の展開に合わせて「挿込」を抜くと、1枚のプレート内で部分的に場面を転換できる。「前景」はシート前面に配置したり、スライドさせるなどして動かすことによって、画面に奥行きや動きを与えることができる。
  
  「挿込」や「前景」の部品がすべて揃っているのかは判断しづらいが、29枚目に使用する「挿込」は1点欠けているように思われる。また、シートの角や端に一部欠けている部分が見られ、少々の補修が成されている箇所もある。シート裏面の文章に少し書き入れあり。ただ、商品の性質から見ても、全体的によく保存されてきた方であろう。
  なお、作者、発行年、発行元など書誌的事項については、一切記載がなく不明である。
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