上海市政府社會局
First edition, 8vo, xi, 180pp, [2pp], original half cloth binding with board, top right corner of front cover broken and professionally repaired, Ex-library, stamped on lining paper and title page.
上海市政府社会局は1929年から上海でのストライキの調査報告書を発行していました。本資料は1918から15年間にわたる条約港での労働争議について調査報告をまとめた初めての資料となります。過去の報告書の継続や補遺ではなく、あらゆる関連の情報がアップデートされ纏められております。ストライキにより影響を受けた特定の産業やサービスにおいて、豊富なデータや調査資料を提供しております。
1925年2月に日本資本の紡績工場で起こったストライキ弾圧に端を発する五・三〇運動は中国の反帝国主義闘争として広く知られております。本資料にはまさにその発端となったストライキの詳細な情報が含まれております。中国人労働者の射殺事件により、各方面に憤激が高まり、同年5月には、上海で6万人の学生、労働者の抗議集会へ発展し、6月には上海全市がストに入り、全国的な反軍閥反帝国主義のデモ・ストへと発展しました。それは北伐を完成する契機となったと言われております