国立国際美術館、1989、125p、23x27cm
目次
13序文 エディ・デ・ヴィルデ
カレル・アペルとの対話 インタヴュアー:エディ・デ・ヴィルデ
18カレル・アペル1947-1960 ミシェル・ラゴン
22 同時代精神のカレル・アペル サム・ハンター
30 カレル・アペル 残された道, 官能の狂気 ドナルド・カスピット
35色彩と精神の恋の物語 ジャン=フランソワ・リオタール
41─図版
121—年譜/個展
124 主要文献
126———出品作品一覧
ごあいさつ
「カレル・アペル展―ほとばしる精神の内景」を開催いた
します.
カレル・アペルは,現代オランダを代表する画家, 彫刻家
で, 1948年に前衛美術運動のグループ「コブラ」の創設に参
加し、その独自の表現主義的な作風によって戦後美術の一
つの原点として大きな影響をおよぼしてきました. 彼の作
品は、現代人の内奥にひそむ原初的な感情を, 動物, 鳥, 子供
などを主なモチーフに、激しい筆触と鮮やかな色彩によっ
て蘇らせています。このような生命感に富んだイメージは,
「コブラ」 の時期から最近作までアペルの作品に一貫して見
られる特色と言えるでしょう.
この展覧会は, 油彩画61点, 彫刻・ レリーフ12点 ドローイ
ング20点によってアペル四十年余の足跡を回顧するもので
す. 戦後美術の重要な一面をふりかえる美術史的な意義と
ともに,現代美術に初めて触れる方々や子供たちにとって
も魅力のある展覧会であると思います。
日本で初めての本格的なカレル・アペルの回顧展の開催
にあたり,オランダ側で企画に携わられたエディ・デ・ヴィ
ルデ氏、運営に当たられたタイメン・ファン・グルートへス
ト氏,デ・ヴィルデ氏を補佐されたマルタイン・ファン・ニッ
エンハウゼン氏に深く感謝いたします。 またこの展覧会は
KLMオランダ航空会社の多大なご援助によってはじめて
|実現されることになりました。 カレル・アベル氏、KLMオラ
ワンダ航空会社をはじめご支援をいただいたハイネケンヒー
ル,また御後援をいただいた文化庁, オランダ大使館、国際
文化交換協会ならびに関係各位に感謝の意を表します。
1989年
国立国際美術館
グラシン紙包装にてお届け致します。