フィルムアート社 編集、フィルムアート社、1982年6月、389p、22cm
1刷 カバーヤケ無し 本体天に1ヶ所うすく点シミ 本体天と小口少ヤケ 地ヤケ無 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好です。
本書は、「小津映画への本格的な評価の手前に置かれた、一冊の詳細な資料」と自らを規定。
その構成は、小津自身の著述から成る「年譜 小津の時代、小津の足跡」に始まり、次いで随所に「小津映画に関わった人々」について書き添えて全54作品の[ストーリー][批評]などを詳細に紹介し、最後に小津映画に特徴的な諸事を解説する「小津に現われたものの集積 小津事典」と「晩春、東京物語、秋刀魚の味 代表シーンのコンテ」で締められ、小津映画に関わる全要素をほぼ網羅。
各記述には、「独断的になるのを注意しながらも、より新しい視点を開くべく入念な配慮をほどこし」「小津映画に現象するものの・・・より正確な資料となるよう努力」が払われて、「新しい小津評価、小津論の生まれるのを待望」の意図が、十二分に窺える。