トーレイフ・ボーマン 著 ; 植田重雄 訳、新教出版社、昭和45年7月、414, 22p 図版、22・・・
<増補改訂版> 3刷 函付 函ヤジェ 本体三方ヤケ無し 線引き無し 書き込み無し 保存状態良好です。
キリスト教をふくむヨーロッパ文化の二つの源流がギリシャとヘブライであることは常識である。とはいえ、そのことについて学ぼうとしても、日本語で読めるものは少ないのではないか。本書は絶好の一冊。
第1部では、「民族の特質は固有の言語にそれぞれ表現を見出す」(36頁)というテーゼのもと、ギリシャ語とヘブライ語を縦横に挙げながら、ギリシャの思考の静的性格とヘブライの思考の動的性格を明らかにしていく。
第3部の時間論も勉強になる。「我々[ギリシャ人・ヨーロッパ人]は、三つの時称を通して行為を空間に置き換え、線上に固定するのであるが、これに反してセム人は話者の意識[=いま・ここ]が行為を決定する固定点なのである」(236頁)。原始キリスト教団の終末論について理解するうえで、大きな示唆である。