藤木 久志 著, 稲葉 継陽 解説、法蔵館、2024年07月、432p、文庫
斬新な戦国時代像を描き、後進に多大な影響を与えた歴史家・藤木久志。その歴史観と学問の精髄を明快に示す論考群を収録した好著に、「戦国安治文書の魅力」を増補した決定版。
目次
Ⅰ 戦国乱世の女
一 武家の女性像―戦国大名毛利家の女たち―
二 戦国法の女性像
三 民衆の女性像―鬼女と鬼がわら―
Ⅱ 一向一揆をどうみるか
[市民一揆のシンポジウム]
一 わたくしにとっての一向一揆
二 一向一揆論
Ⅲ 村からみた戦国大名
一 村からみた戦国大名
二 戦国の村と城―大宮の戦国をしのぶ―
三 戦国の城と町―戦国城下町論の再検討のために―
四 領主の危機管理―領主の存在理由を問う―
五 両属論の魅力―『関城町史』通史編によせて―
六 境界の世界・両属の世界―戦国の越後国小川庄をめぐって―
Ⅳ 民衆はいつも被害者か
一 武装する村
二 刀狩りをみる目―いま、なぜ刀狩りか―
三 廃刀令からの視点
四 民衆はいつも被害者か
五 東国惣無事令の初令
Ⅴ 朝鮮侵略への目
一 虜囚の故郷をたずねて―秀吉の朝鮮侵略が残したもの―
二 朝鮮侵略と民衆
三 戦場の奴隷狩りへの目―山内進『掠奪の法観念史』によせて―
あとがき
付 録 戦国安治文書の魅力
はじめに―安治区有文書の楽しみ―/戦火を生きぬく安治/湖のナワバリ争いのなぞ/安治中世文書の秘密/領主の変り目は徳政の時/おわりに―安治文書は世直の記念碑―
解 説(稲葉継陽)
納入までに3週間ほどかかります。