山本宣治、梁山泊出版部、2023 (元版 大12)
四六判 138頁 オンデマンド版 ペーパーバック 1922年(大正11)に来日した米国産児制限会会頭マーガレット・サンガー女史の「家族数制限」という講演(京都市医師会主催)に際し、「やません」こと山本宣治(1889~1929)が同女史の著作『家族制限法』の大要を訳出。 併せてこれに対する山本の批判を載せる。山本は同女史の提唱する避妊法が即物的で、当時の日本の国情と合致しないゆえんを明らかにし、科学的知識の啓蒙の必要性を説いている。 当時、京都帝国大学医学部講師だった著者の、右翼団員により刺殺される6年前の書。