夢の浮橋

￥880

• 著者 倉橋 由美子
• 出版社 中央公論社
• 刊行年 昭和４６年　初版 282 p ; サイズ(cm): 20 x 13
• 冊数 1
• 解説 優美な孤を描いて永劫の彼方へと落下しつづける不条理の愛。　作者は文化の重層性のなかに発想を求めている。それはまた日本の芸術伝統そのものの在り方とも繋がっている。つまり、極めて現代的なひとつのドラマの背後に、俳諧が、能楽が、また王朝文学が重っている。そうして、その感受性の重りが物語に迫真性を与えることになる。この当世流行の女房交換の喜劇は、そのようにしてわが王朝人たちの宿世の悲劇の、いわば「本歌取り」となっている。従ってこの小説は「神話的思惟」の日本的変奏の産物なのである。─中村真一郎
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